U―22日本代表は21日、非公開でU―22アルゼンチン代表と試合を行う。18日の第1戦では5−2で日本は勝利を収めたが、出番のなかった川﨑颯太は仲間に刺激を受けると同時に、悔しさも抱いていた。今シリーズ2戦目となる試合で、自身の力をアピールするつもりだ。

上写真=U22日本代表にコンスタントに選ばれている川﨑颯太。第2戦でのアピールを誓った(写真◎飯尾篤史)

新しく入ってきた選手よりも理解しているつもり

 11月18日に行われたアルゼンチンとの第1戦で出番のなかった川﨑颯太は、目の前のゲームに心を踊らせ、そして、悔しがった。

「アルゼンチンは南米らしく、素晴らしい選手がいて、組織立ったサッカーをしてきましたけど、日本は自分たちのサッカーで相手を抑えつつ、あれだけの点差で勝利した。(大岩)剛さんがチーム発足当初からやってきたことが凝縮されていたどころか、その何倍もレベルアップしたサッカーをしていたと思います。そのメンバーに自分が入れていないことが、ただただ悔しかったです」

 とはいえ、転んでもただでは起きない男――それが京都サンガF.C.のキャプテンだ。悔しい思いを抱きながらも、ピッチ上から学ぶべきヒントを探していた。とりわけ視線を向けたのは、藤田譲瑠チマと松木玖生――自身と同じポジションの選手たちだ。

「たとえ抜かれたとしても素早く戻って(センターバックの木村)誠二とフタをして奪ったり、リカバリーはうまいなって。それに1点目のシーン、ボールを取ったあとに玖生はまず前を見て(佐藤)恵允につけた。チマも最後、(福田)師王に出しましたけど、ああいうボールは自分も出さないといけない。プレーの連続性と前への選択肢、その質が高かった。そこは彼らから学ばないといけないことだなって思いました」

 川﨑自身は今年3月の欧州遠征のドイツ戦で藤田をベンチに追いやってアンカーとして先発。デュエルで互角以上に渡り合い、存在感を発揮した。さらに6月にはA代表への昇格まで果たしたが、その後は負傷が長引き、10月のアメリカ遠征は招集が見送られた。

「3月は自分でもかなり手応えがあったんですけど、このチームで確固たる地位を確立できたわけではありません。今回は福井太智が入っていますけど、下の世代にも素晴らしいボランチが何人もいる。自分は大岩さんに2年近く選んでもらっているので、新しく入ってきた選手よりも大岩さんのサッカーを理解しているつもりです。それを示さないといけないし、それプラス自分の良さを出すことが明後日(=21日)の試合では求められると思います」

 大岩監督はアルゼンチンとの2連戦で多くの選手を起用することを明言しているため、21日に非公開で行われる第2戦では川﨑にも出番が必ずや訪れるだろう。藤田や福井にはないインテンシティの高さやボール奪取力を武器に、3月のドイツ戦の再現となるような好パフォーマンスを披露したい。

取材・文◎飯尾篤史


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