サッカー日本代表は日本時間29日・26時(30日・2時)に、北中米ワールドカップの決勝トーナメント1回戦に臨む。相手はW杯最多5回の優勝を誇るブラジルだ。カタールW杯以降、強豪国を倒してきたことで日本は警戒される対象となった。それでも前日会見に臨んだ森保一監督は「我々にも勝つチャンスがある」と言い切った。

上写真=前日会見に登壇した森保一監督(写真◎Getty Images)

日本はリスペクトすべき相手(アンチェロッティ監督)

 昨年の対戦で、2−3と逆転負けを喫しているからだろうか。それとも強豪をいくつも破ってきたからだろうか。現在のブラジルは日本を少しも舐めていない。少なくとも試合前に感じたのは、日本を強敵ととらえ、勝利を目指す謙虚な姿勢だった。

「日本は強敵です。実際に戦って、良いプレーをしなければならないと理解しています。もちろん、昨年敗れたときとは状況が変わっていますが、日本はリスペクトすべき相手です」

 こう言ったのは、ブラジルを率いるカルロ・アンチェロッティ監督だ。そして同じく前日会見に登場したマルキーニョスは、「日本チームは最近の成績を見ても、非常にいい結果を残している。アップセットがないように注意が必要だ」と警戒した。

 オランダ相手に2度リードを許しながらも粘り強く戦って2−2の引き分けに持ち込んだ2日後、森保監督は筆者の取材の中で、「ある意味で、これまでは隙がありましたけど、今後の戦いはますます難しくなると思います」と話していた。それはオランダからのリスペクトを随所に感じたと、こちらがオランダ戦の印象を口にしたときに返ってきた言葉だった。

 確かに、これまでの日本は強豪国の隙を突くことで勝利を手にしてきた側面がある。しかし今後は、日本をリスペクトし、つまりは警戒心を高めた相手と対峙するケースが増えることが予想される。だから森保一監督は「難しくなる」と言うのだ。

 ブラジル戦は、まさにそんな試合になるかもしれない。

「去年の親善試合で日本がブラジルと戦った時には我々が勝たせてもらいました(3−2)。歴史の中でブラジルとの対戦でまだ勝ったことがなかったので、歴史が1つ動いたなと。しかしながら、その勝利によってW杯でブラジルと戦う時の厳しさがさらに増したと思っています。ブラジルは前回負けたこと、すべての選手がいたわけではないですが、チームとしての悔しさというものは残っていると思いますので、ブラジルは勝つためにモチベーションが高く、我々との戦いは厳しくなると思っています。ただ、これまで勝率0パーセントだったところが、我々にも勝つチャンスがあるとわかった。それが前回の親善試合だったと思います。明日も厳しい戦いになると思いますが、我々が勝利をつかみ取れるように全力で挑みたい」

 森保監督は前日会見で、改めて難しい試合になると話した。一方で「勝つチャンスがあるということがわかった」とも言った。

 親善試合ではない、『本気のブラジル』との対戦。日本は、ワールドカップの舞台で再び歴史を動かすことができるかーー。

取材◎佐藤景【現地】


This article is a sponsored article by
''.