上写真=三笘薫が挙げたゴールを守り抜き、日本が1−0の勝利を飾った(写真◎Getty Images)
■2026年3月31日 国際親善試合(観衆79,233人@ウェンブリースタジアム)
イングランド 0−1 日本
得点:(日)三笘薫

攻守に高い集中力をみせる
日本は立ち上がりから、真っ向勝負に出た。序盤はラインを高く設定し、コンパクトな陣形からプレスを仕掛け、ボール奪取から相手ゴールを目指す。意志統一されたミドルゾーンの守備でイングランドの攻撃の芽を摘み取った。
それでもさすがはイングランド。プレスをくぐり抜けてきたが、日本も粘り強い守備で対応。押し込まれる時間が長くなっても焦れずに体を寄せ、シュートをブロックした。
日本が良い守備から攻撃を実践したのは23分だった。プレスバックしてきた三笘がパーマーの背後からつつくと、こぼれ球をてボール奪取に成功。鎌田が拾って、三笘につなぎ、左の中村に展開。ドリブルで運び、対峙するDFと駆け引きしながらゴール前を横切るようにクロスを送った。
そこに走り込んだのが一連のプレーの起点になった三笘だった。クロスに冷静に右足を合わせてネットを揺らす。日本が鮮やかなカウンターで先制点を奪った。
その後も日本は押し込まれる時間が長くなったが、ゴールを許さず。逆に鋭いカウンターとパスワークでイングランドゴールに迫り、ボール保持こそ相手に譲ったが、リードを保ったまま、前半を終えた。
後半も日本は集中した守備と連動した攻めでイングランドに対抗していった。自陣でプレーする時間は相変わらず長くなり、守備ブロックも低い位置に押し下げられてしまうが、それでもゴールは割らせなかった。
66分に伊藤に代えて瀬古、上田に代えて小川を投入。71分にも堂安に代えて田中、三笘に代えて鈴木淳をピッチに送り、それに伴いポジションも変えた。伊東がシャドーから右WBに変わり、右シャドーには左WBだった中村が入った。鈴木淳が左WBを務め、左シャドーにはボランチの鎌田が1列前に。代わって田中が左ボランチを務めた。
複数ポジションをこなせる選手たちがいるからこそできる配置転換は現在の日本の強みだが、その後もイングランドをなかなか押し返すことができず、苦しい時間が続いた。
80分に中村→町野、伊東→菅原、鎌田→鈴木唯の3枚替えを実施し、流れをを変えようと努めた。しかし直後に連続でセットプレーを浴びるなど、さらに難しい時間を過ごすことになった。
それでもGK鈴木彩を中心に失点を許さず、左CKからマグワイアに打たれたヘッドは菅原がゴールライン上で跳ね返すなど、ゴールにカギをかけ続けた。
スタンドのイングランドサポーターが続々と家路につく中、日本は最後まで素早い切り替えとタイトな守備を披露。4分間のアディショナルタイムもリードを守り抜き、試合終了。サッカーの聖地と言われるウェンブリースタジアムでイングランドを1−0で下した。
森保監督体制ではこれでヨーロッパ勢と8戦して、7勝1分けと無敗。W杯本大会ではオランダ、ヨーロッパ・プレーオフの勝者と同組だが、その点から勢いのつく勝利をつかんだ。
