上写真=三笘薫はおよそ半年ぶりの代表でも存在感はやはり抜群(写真◎Getty Images)
■2026年3月28日 国際親善試合(@ハムデン・パーク/グラスゴー)
スコットランド 0-1 日本
得点:(日)伊東純也
中でも外でも
中村敬斗のパスを左の外で受けた三笘薫は、内側を走り込んだ鈴木淳之介に優しいパスを送った。そこからセンタリング、塩貝健人が落として伊東純也がシュートを決めて、これが84分の決勝ゴールになった。
三笘は後半からの登場だった。昨年9月のアメリカ戦以来だから、およそ半年ぶりの代表でのプレーだ。
「後半はオープンになってチャンスをたくさん作って、勝ったので良かったですけど、もう少し安定して2-0、3-0まで持っていければよかった」
その言葉の通り、ゴールシーンのほかにも三笘自身が数多くのチャンスに絡んだ。
まずは、3-4-2-1システムの左のシャドーに入ると、54分に藤田譲瑠チマの縦パスを最前線で引き出してポストプレー、ゴール前に潜った後藤啓介に送った。65分には右CKをファーで受けて足の裏で手懐けてから右足のコントロールショット。これはわずかに右に切れていった。
その2分後にはビッグチャンスを生み出す。センターサークルの真ん中から右サイドへ走った伊東純也へロングスルーパス。伊東のシュートはGKにブロックされたが、ゴールへと味方を近づけるきれいなパスだった。
さらに69分には、自らが絶好機を迎える。左外で中村敬斗が持ち運んだところで内側のスペースが空くのを待ってあえてタイミングを遅らせて走ると、その足元におあつらえむきのパスが入る。トラップは少し大きくなったかと思われたが、一瞬でギアを上げて右足アウトサイドで中へ。これは上田綺世にわずかに合わず、ゴール目前でDFにクリアされてしまった。
すると、中村とポジションを入れ替えて左外に回った直後に、決勝ゴールを演出してみせた。中でも外でも、出し手でも受け手でも攻撃の軸になることを改めて示した45分だった。
「監督、コーチから求められてるシャドーの役割として、ある程度、攻撃ではできたと思います。サイドで数的優位を作ることは言われていたので、そこはできたと思います。敬斗が入ってから入れ替わったりして、いろいろなオプションは出せたかなと思ってます」
「中村+三笘」は攻撃力に素晴らしい特徴を持つコンビで、お互いを引き出し合って何度でもチャンスを作れることを証明してみせた。
中2日で迎えるイングランド戦は、それがどれだけ世界トップクラスに通用するかをトライするチャンスだ。
「守備ももっともっとアグレッシブに行って、どれだけ取れるかをやりたいですし、攻撃も少ないチャンスかもしれないですけど、そこのクオリティを確かめたい」
普段からプレミアリーグでプレーするだけに、気負いはない。いまの日本のレベルがどこにあるのかを図る絶好のゲームに、三笘の存在は欠かせない。
