上写真=2度目の代表活動となる後藤啓介。ボール回しではつらつとした動きを見せていた(写真◎青山知雄)
ロス五輪世代からの突き上げが活性化を導く
昨年11月に日本代表に初招集された後藤啓介はその後、所属するシント=トロイデンVVでも大きな飛躍を見せた。
「代表が終わってからすごく調子が良くて、得点もアシストもチーム自体は最近は負けてしまってますけど、11月から1月2月までは15試合で2敗とか、3敗しかしてなくて、ほぼ勝っていた。その中でずっとスタメンで出て、ゴール以外もちょっと代表でもらったことを生かしながらプレーできて、すべてがうまくいってた年末年始だったと思います」
代表活動で何を得て、どう生かしてきたのか。
「ボールを収めるタイミングと収めるためのポジショニングを代表で(上田)綺世くんに聞きながら学べましたし、実際にそれをトライしながら自分の形を探りながらやれていた。それがうまくいってゴールも重ねることができたかなと思います。」
ベルギー1部リーグのレギュラーシーズンを終えて、後藤は10得点5アシスト。得点ランキングでは4位につける成績を挙げ、チームが3位に躍進する原動力となった。4月4日からスタートするプレーオフでも攻撃の中心として期待される。その勢いを駆って、今回は北中米W杯前、最後の代表遠征に合流した。
「巡り合わせというか、正直これを狙っていたというか。何回かインタビューで言ってきたんですけど、自分にとってチャンスはアンデルレヒトのフューチャーズにいるときはないと思っていたので。新シーズン、トップチームで出れるかなとは思ってたんですけど、チャンスがなくて。自分にとってラスト 1年が本当に勝負で、前回のワールドカップも(伊藤)洋輝くんが同じような形でポンポンポンって行って、自分もそれしかチャンスはないと思っていた。本当にシーズン終盤に掛けてどう調子を上げていくか、どう結果を出していくかを考えた中での移籍でした。プレー時間もそうですし、巡り合わせというか、狙いどおりではあったけど、残り10試合がすごく重要になってくると思います」
実際、ゴールだけではなく、ビルドアップに関与し、味方をアシストするプレーも光る。11月の活動では3−4−2−1のシャドーでもプレーしたが、その多彩さもまた後藤の持ち味だろう。
今回の活動には同じロス五輪世代である佐藤龍之介、そして塩貝健人が招集されている。塩貝はポジションも同じFWで今回が初招集。3人はチームをより活性化するために、下からの突き上げを期待される存在でもある。
「本当に自分たちが引っ張っていかないといけないですし、自分たちの突き上げが今後、自分たちのワールドカップの時もそうですし、オリンピックもそうですし、今回のワールドカップも特にそうですけど、重要になってくると思う。(塩貝とは)切磋琢磨しながらお互いの結果を追い求めて、いい関係で活動を終えて、その後も切磋琢磨し合えたらなと思います」
昨年11月の代表活動を経て、大きく進化を遂げた後藤。今回の活動ではしっかり自身の現在地をアピールした上で、さらに飛躍するための機会としたい。
取材◎佐藤景[現地]
