上写真=フェイエノールトでチームメイトの上田綺世と言葉をかわす渡辺剛(写真◎青山知雄)
みんなで高め合えるのが今の代表の良いところ
昨年11月以来の代表活動に、渡辺剛はしっかり照準を合わせていた。
「間が空いたんで、まずはチームで各々がレベルアップしてきたところを、代表でまとめて、どう表現できるかっていうのは大事ですし、個人もチームとしてもここで結果を出すことがワールドカップに繋がると思うんで、まずはチームファーストですけど、その中でも自分の特徴とかを徐々に出していけたらいいなと思います」
今回の遠征はスコットランド代表、イングランド代表という北中米W杯の出場国との対戦が組まれており、本番への準備としてまたとない機会になる。そして、W杯メンバー発表前、最後の遠征でもあり、アピールの場としても重要だ。
現在、日本代表のDFにはケガ人が続出している。冨安健洋と安藤智哉は招集されながら遠征直前の試合で負傷し、不参加になった。とくにアヤックス所属の冨安は、フェイエノールト所属の渡辺も先発出場した、遠征直前のオランダリーグ伝統の対戦「デ・クラシケル」(22日)でケガを負った。
「彼も本当にコンディションを上げてきて素晴らしいパフォーマンスでしたし、今回は離脱ですけど、大きなケガじゃないってことで、ワールドカップには絶対合わせてくると思います。日本にとっても、彼を超えるじゃないですけど、みんなで高め合えるのが今の日本代表のいいところで。ドゥ(安藤)も離脱してしまったりとか、他の選手も、町田(浩樹)もまだ帰ってきてないですし、全員が帰ってきた中で誰が選ばれるかっていうのがベストであると思うんで、まずはそこに漏れないように。今回チャンスがあるってところで、しっかりアピールしたいなと思います」
昨年、タイミングとしては冨安不在の間に代表で台頭することになった渡辺だが、最終予選最後の6月シリーズに招集された直後から、ケガで不在の選手たちが戻ってきた上でアピールできるように自分を高めたいと繰り返し話していた。
「彼自身、間違いなく力のある選手なんで、(チームに)いたら戦力になりますし、でも今、この代表は誰が出るかわからないぐらいのレベルの高さだと思う。トミ(冨安)もやっぱりコンディションをしっかり高めてもらって、合わせられるのは(W杯)直前の最後の試合だったりとかになってしまうかもしれないですけど、ただ今まで代表に入っている選手ですし、(プレーを)見てきているし、みんなが特徴をわかっている。彼がいい選手なのはわかっているんで、(今回不在になった)不安はないです」
同世代の冨安の能力の高さをよく理解し、チームにとってプラスをもたらすと渡辺はいい切る。そしてその上で、渡辺自身もしっかりメンバー入りすると決意を口にした。
「誰が入るかわからないディフェンスラインも今はいい選手がたくさんいますし、誰も保証されていないというか、厳しい競争になるのはわかっています。でもその中でも仲間を尊重し合いながらいいチームを作れるのが日本代表だし、僕は周りの選手をリスペクトしながらも、負けられないっていう気持ちは人一倍あると思っています。そこを今回の試合でしっかり表現できるように」
渡辺には、イギリス遠征からW杯本大会へと続く道が見えているーー。
取材◎佐藤景
