上写真=谷口彰悟と言葉をかわす三笘薫(写真◎青山知雄)
自分たちのプレーができるレベルにある
左足を痛めていた三笘薫は、直前のリバプール戦(22日)で2試合ぶりの復帰を果たし、2-1の勝利に貢献した。まだ万全ではないかもしれない。だが、北中米ワールドカップ前最後となる貴重な欧州遠征には「間に合った」。
「いろんな選手が入ってきて、いい競争ができているし、僕もまた(代表に)帰ってきて、試合に出るためのコンディショニングをすることしか考えなかった」
代表活動は昨年9月以来。離脱中もチームを見つめ、新戦力の台頭という刺激を受けてきた。28日にスコットランド、31日にイングランドと、W杯出場国とのテストマッチが続く今回の遠征。三笘が注視するのは「個」の局面だ。
「今までやってきたことがヨーロッパのチームにどれだけ通用するかも大事だし、一人一人のコンディションを含めて、個人の能力でデュエルのところで勝てるかというところも見ものだと思う」
戦術面については「最終予選からやりたいことはある程度統一され、浸透している。そこは問題ない」と断言する。一方で、組織を補完するのはあくまで個であるとも指摘した。「選手が変わったときに(戦術が)できるかは別の問題。それができなくても、個人能力でどうにか剥がせれば問題ない」との言葉には自信が垣間見えた。
欧州を日常の舞台とする選手が増えた今、日本は何を見せられるのか。世界一という目標を掲げてW杯に向かう以上、ハードルは必然的に高くなる。だが、三笘の言葉に迷いはない。
「(W杯で優勝することは)全然、十分可能だと思う。前回大会でもそれを見せているし、もちろんトーナメントの戦い方というのは、自分たちの経験は少ないけど、今回、その回数も増えて、その戦い方を含めて経験がある選手も多い。5大リーグで全員活躍しているし、5大リーグじゃなくても活躍している。その自信というのは、みんなが持っている。誰もが(今回対戦する)イングランドだったり、スコットランドでも、自分たちのプレーができるレベルにあると思うので、そうなれば、全然、勝つ確率はたくさんあると思う」
北中米W杯での戦いぶりを占う試金石となる今回の2連戦。三笘はチームとして、そして個人としての現在地を、静かに測ろうとしている。
取材◎佐藤景
