上写真=相手を突き放すチームの2点目をスコアした町野修斗(写真◎高野徹)
代わったメンバーが仕事をできたのは大きい

国立で忍者ポーズ!(写真◎高野徹)
相手に流れが傾き、日本はやや受け身に回っていた。そんな時間帯に久保建英に代わってピッチに入った町野修斗は、期待通りのプレーを披露した。
「いい形でボールを取れたらチャンスになるというのは、中でもそうですし、外から見ても思っていた。(ピッチに)入った瞬間に、(堂安)律くんや(板倉)滉くんにセンターバックのところに出て行けという指示をもらっていて、やることもはっきりしていたので、いい形で奪えましたし、ゴールシーンに関しては、止まらずに点を取れるところに走り続けたのが大きいかなと思います」
町野は追加点が欲しかった時間に、狙った形でネットを揺らした。
「彼(中村敬斗)はドリブルも足もとも技術があるので、そこは敬斗に任せつつというか、最後に入っていくところは僕ができたらなというイメージが僕自身にはあって。それが結果につながりました」
流れの悪かった67分に日本は3枚替えを実施した。そして交代でピッチに登場した3人がそれぞれの役割を担った。上田はポストワークで何度も前線の起点となり、中村はチャンスに絡み(3点目もスコア)、町野はゴールを奪った。途中出場の選手たちでチームのギアを上げた事実は、日本の選手層の厚さを示している。町野は言った。
「敬斗もそうですけど、(上田)綺世くんだったり、代わったメンバーが仕事をできたので、チームとして大きいかなと思います」
パラグアイ戦、ブラジル戦に続き、シャドーでプレーした町野はようやく目に見える形で結果を残した。競争が激しいアタッカー陣の中で大きなアピールになったとも言える。ただ、本人は気を引き締める。
「まずチームで試合に出続けるというのと、コンディションを落とさず、あとは数字の面もそうですし、チームでの活躍が左右してくると思う。まずはもう一度、(代表の)スタメンで出られるようにアピールしたいですね」
途中出場も大事な役割だが、当然ながらスタメン出場も変わらず狙っていく。ひいてはそれが自身を向上させ、チームを刺激することにもなる。
「シャドーで出たからといってアシストを増やそうとかは僕自身は思っていないし、やっぱりゴールという数字を残したい」
次の代表活動は来年3月。それまでの4カ月、町野はボルシアMGでゴールを重ね、自身の価値をアピールしていくつもりだ。
