上写真=久保建英は2試合連続先発で、この日は先制点を導いた(写真◎高野 徹)
■2025年11月18日 国際親善試合(観衆53,508人/@国立)
日本 3-0 ボリビア
得点:(日)鎌田大地、町野修斗、中村敬斗
「彼が素晴らしかったです」
自慢の左足ではなく、逆足の右でアシストだ。4分、久保建英は右に運んで右足でクロスを送ると、鎌田大地が胸トラップから左足でゴール右へと送り込んだ。チームを勢いに乗せる、開始早々の先制ゴールである。
「珍しく余裕があったので、あまり(走る)スピードを上げずに、鎌田選手が入ってきたのが見えました。速いボールだとダイレクトでは無理だと思って、トラップしてもらえるようなボールを蹴って、思ったよりでかくなりましたけど、彼が素晴らしかったです」
決めた鎌田も基本通りの連係を喜んだ。
「深くドリブルで進入できたときは、ペナルティースポットとか後ろが空くというのはやってきたので」
久保も同じように振り返る。
「えぐったときにはいなすという話はチームでもしていますし、鎌田選手からもマイナスに出してくれという話は何回かされていて、今回はしっかり入ってきたのは見えていたので、(ボールは)狙い通りとはいかないですけど、意図はあんな感じでしたね」
久保はこのチームでの「定位置」となる右のシャドーでプレーして、67分にピッチをあとにした。その後、町野修斗がそこに入り、左も南野拓実から中村敬斗に代わった。するとその2人が追加点を続けて挙げて、最後は82分から後藤啓介が入ると中村がウイングバックに出て後藤がシャドーになった。このポジションも争いが激しい。
久保が特に言及したのは、町野が決めた71分の2点目についてだ。堂安律のパスで右のポケットに中村が進入して中央へ、突っ込んできた町野が押し込んだ。
「それこそ2点目かな。僕のシャドーだったらあそこまで入り込めていない。(町野は)やっぱりストライカーの動きでしたし、あそこで押し込むのはすごく勉強になるなと。個人的にはやっぱり入りきれないことがあるので、中村選手のクロスももちろん素晴らしかったですけど、シャドーでもあそこまで入っていかなきゃいけないんだなっていうのは非常に勉強になりました」
もちろん、ゲームを作っていける久保だからこそのシャドーの魅力もあるが、そもそもFWである町野の良さをベンチに下がってからしっかりと目に焼き付けた。
次の3月シリーズでは「ストライカー久保建英」と呼ぶにふさわしいゴールが見られるかもしれない。
