上写真=先制ゴールを決めた鎌田大地(写真◎Getty Images)
■2025年11月18日 国際親善試合(観衆53,508人/@国立)
日本 3−0 ボリビア
得点:(日)鎌田大地、町野修斗、中村敬斗

2025年を勝利で終えてW杯イヤーへ
開始早々、スコアが動いた。4分、自陣でボールを拾った小川が右の菅原につなぐがカットを許す。しかし菅原は相手に体を厳しく寄せ、こぼれたところを遠藤が前に出て素早く回収。そのまま右に展開すると、受けた久保がボックス右からクロスを供給し、フリーになっていた鎌田がワントラップしてシュート。ボール奪取から見事な連動し、日本が先制に成功した。
その後、日本はボールを握るものの、球際で激しさを見せるボリビア相手になかなか前進できない展開になっていった。遠藤が最終ラインに下がり、プラス1を作って相手のプレッシャーを避けようと試みるなど工夫も見られたが、なかなかいい形でボールを前へ運べない。
30分には最終ラインからパスを受けた鎌田が下がりながら板倉にダイレクトで展開したが、カットされてナバにシュートを許した。枠の左に外れたが日本にとって前半最大のピンチだった。
1−0のまま後半に折り返すと、日本は前半にイエローカードをもらっていた菅原と堂安を交代。積極的な攻めで試合を決めにいった。
だが、ボリビアもハイプレスを武器に日本のビルドアップを制限し、試合のペースを握りにかかる。互いにゴールを奪えない中、日本はが3枚替えを実施し、流れ引き寄せた。
67分、小川に代えて上田、南野に代えて中村、そして久保に代えて町野を投入。すると、テンポが変わり、パスが回り始める。そして4分後、ネットを揺らした。
右サイドのパス交換から堂安がスルーパスを供給。ポケットに走り込んだ中村が折り返したところにシャドーに入っていた町野が飛び込み、2点目を奪った。
さらに78分にはボックス左に進入した上田からのパスをゴール正面で受けた中村が巧みなフェイトで相手をかわし、右足シュート。リードを広げることに成功した。
試合はそのまま3−0で快勝。それぞれのポジションで競争が激化していることの影響もあり、選手一人ひとりがチームコンセプトの中で持ち味のアピールに努め、手にした勝利とも言えるだろう。
2025年の代表ラストマッチ、そして森保一監督のAマッチ通算100試合目を狙い通りの結果で終え、日本はいよいよワールドカップイヤーを迎える。
