上写真=合宿3日目となった8日、トレーニングで汗を流す伊東純也(写真◎青山知雄)
あのときよりは、うまくやりたい
「あのときは0−1でしたけど、それ以上の差があったというのは個人的には思っていて。それよりはうまくやりたいなというのはあります」
伊東純也が振り返ったのは、2022年6月に国立競技場で行われたブラジル戦だ。伊東は右ウイングとして先発し、72分までプレーした。チームが失点したのはベンチに下がった直後。PKをネイマールに決められて、0−1で敗れた。
スコア上は拮抗した試合のように映るが、伊東の体感ではそれ以上の差があったという。今回は10日にまずパラグアイとの試合があり、中3日でブラジル戦に臨む。
「(パラグアイが)4バックでしっかりコンパクトに守ってくるというのがある。サイドのところをうまく使って崩していければいいかなと、個人的には思っています。映像を見るとクロスの対応とかしっかりしていますし、ただ上げるだけでは入らないと思う。うまく中と合わせながら、コンビネーションだったり、クロス上げるにしても早くて低いボールを間に入れたりという工夫ができれば」
メキシコ、アメリカと対戦した9月シリーズでは、日本はノーゴールに終わったが、今回対戦する2チームも一筋縄ではいかない。工夫が必要だと伊東は指摘した。
「チャンスの回数も少ないですし、攻撃で違いを出すというところで、出せていなかったのがある。個人としてもビッグチャンスが1本はあったので、ああいうところでしっかり決めていけば、また違った試合になっていた。決めるところを決めるのが大事」
今回は三笘薫が不在で、久保建英も左足首を負傷中で万全ではない。伊東にかかる期待は大きい。
「得点を取れてないのは、チームとして良くないと思います。個人として、ゴールを生み出すのが自分の役目だと思っているので、長い時間、やっと(プレー)できるようになってきたんで、出場したらゴールやアシストで結果を出していければ」
伊東自身も長らくケガを抱え、コンディションが整わなかったが、ようやくトップフォームに近づいてきた。ゴールを生み出す役割を、担う準備は整っている。
