サッカー日本代表は6日、千葉県内で合宿をスタートさせた。初日の練習に参加した相馬勇紀は海外組を含む代表活動に参加するのは昨年6月以来のこと。強い意欲で10月シリーズに臨んでいる。

上写真=初日のトレーニングに参加した相馬勇紀(写真◎青山知雄)

結果を出し続けていたらチャンスはあると思っていた

 7月のE-1選手権優勝に貢献した相馬だが、海外組を加えた代表での活動となると、2024年6月のアジア2次予選までさかのぼる。

「まだ全員そろっていないんですけど、やっぱり久しぶりにこのヤタガラスのエンブレム(のシャツ)を着れる喜びとワクワクっていう感じですかね」

 初日の練習を終え、晴れ晴れとした表情で『復帰』の感想を口にした。

「今回は三笘(薫)選手のケガとかもあったと思うんですけど、自分がJリーグで結果を出していった先に、常に結果を出し続けていたらチャンスはあるかなと思っていたので、そこがつながったのかなと」 

 左ウイングバックとして、あるいは所属するFC町田ゼルビアと同じ左シャドーとして代表でもプレーするものと思われる。今季のJ1ではまさに無双状態。力強くボールを運び、敵陣に切り込み、そしてゴールに絡んでいる。ここまで29試合に出場して9得点10アシスト。圧倒的な数字を残す。

 その勢いを代表に持ち込むことが期待されるが、同時にE-1で見せた局面をサイドチェンジのパスも見たいところ。

「自分のキック力のところであったり、1本で逆を取るところは良さであるので、仲間とも話さなきゃいけないですけど、出せるタイミングがあったら出していこうかなと思います」

 2022年のカタール大会ではグループステージ第2戦のコスタリカ戦に先発し、82分までプレー。チームは0−1で敗れ、相馬自身も持ち味を出しきれなかった。その悔しさを糧に、これまで過ごしてきたのは間違いない。

「自分は、もう失うものは何もないっていうか、ここから僕的には食っていくじゃないですけど、メンバーに食い込むプラスのエネルギーしか今、ないので。すごい楽しみな気持ちと、やってやろうっていう気持ちだけがある。ある意味、すごいフレッシュないい気持ちで挑めていると思います」

 今回の活動をアピールの場とすることができるか。再びW杯の舞台に上がることを目指し、相馬はすべてを出す覚悟だ。


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