上写真=アメリカ戦の前日練習で汗を流す長友佑都(写真◎青山知雄)
隠そうとしても隠しきれない情熱がある
今回の合宿初日、長友佑都は「今の状態なら代表でしっかりとプレーできると、自信を持って言えるコンディションに戻ってきたと思います」と言い切った。実際、トレーニングを見ていても調子は良さそうで、どのメニューでも積極的に声を出し、チームを引っ張っていた。「自分の中では全盛期のインテル時代の自分に戻すというところに取り組んでいて、徐々には戻ってきていますし、あと一段、二段上げれば、最高の状態の自分を見せられると思う」とも本人は話した。
しかし、メキシコ戦は最後まで出番が訪れず、本人の思いをピッチで表現するには至らなかった。
現地9日、オハイオ州コロンバスで日本は今遠征2試合目のアメリカ戦に臨む。中2日での試合となるため、初戦で出場機会のなかった選手たちが起用される可能性は高い。長友も、その一人。3−4−2−1のウイングバックでも、4バックのサイドバックでも、あるいはE-1選手権の中国戦でプレーした3バックの左CBでも、自分をアピールする準備は万端だという。
「生き残るための意志みたいなところは僕が一番強い。これから若い選手たちも出てくると思うんですけど、僕が一番強いんじゃないですか? 出すか出さないかとか、内に秘めているかどうかもあるだろうし、それは人それぞれの表現の仕方がある。でも僕はやっぱり隠しても隠そうとしても、隠しきれない情熱がそこにはあって。そこを前面に押し出して、明日もしっかりと自分の価値を示したいと思います」
メンタル面でも、戦う準備を整っている。前述の合宿初日の取材時には「裏で盛り上げるとか、そのフェーズはもう自分の中では終わり。終了ですね。ここからはレギュラーを奪取するというフェーズに入ってきたんで、負荷を上げてしっかりとインテル時代の自分に戻すというところで取り組んでます」と出場への強い意欲を口にしていた。
長友はアメリカ戦で生き残る意志を示し、次なるフェーズに入った姿を見せられるかーー。
