上写真=決勝点をスコアしたジャーメイン良。大会通算5点目を挙げ、チームを勝利に導いた(写真◎Getty Images)
■2025年7月15日 E−1選手権(観衆18,418人/@龍仁ミル)
韓国 0−1 日本
得点:(日)ジャーメイン良
対韓国、史上初の3連勝
引き分けでも優勝が決まる日本だが、スタートからアグレッシブな姿勢を示した。7分に左サイドからカットインしたナ・サンホにポスト直撃のシュートを打たれたが、直後に初戦の香港戦でも見せたホットラインが開通する。
左サイドの相馬が右足で放ったクロスをボックス右で待っていたジャーメインがボレー。相手に当たって軌道が変わる難しいクロスだったが、DFと競り合いながらボールをとらえ、見事にネットを揺らした。
相手の攻め気を逆手に取るようなゴールで先制した日本は、ハイプレスとミドルブロックを使い分け、韓国に攻撃の形を作らせない。空中戦もしっかり競り合って球際の争いでも引くことはなかった。
追加点こそ奪えなかったが、前半は日本にとって理想に近い内容だっただろう。先制し、無失点で後半へ折り返した。
後半最初のチャンスをつかんだのは、韓国。攻勢を強め、連続でCKのチャンスを迎えた。しかし日本も集中した守備でボールホルダーに絡み、簡単にシュートを打たせない。
リスタート直後の猛攻をしのいだあとも、韓国の攻めを受ける時間がしばらく続いた。ボックス内にたびたびボールを送られる苦しい展開になる。セットプレーも含め、ロングボールを受ける数も増えていった。
64分にはイ・テソクのクロスからボックスへの進入を許したイ・ドンギョンにシュートを打たれたが、川辺が決死のブロック。日本はジリジリと後退されて、たびたびこぼれ球を回収されて韓国の連続攻撃を受けたが、それでも要所で体を張り、ゴールは許さない。
77分には疲れが見え始めていた相馬と川辺に代えて植田と宇野を投入。それに伴って左CBの古賀が左ウイングバックにポジションを移し、植田が左CBに入って守備の強度を強めた。
韓国のロングボールの数がさらに増える中、最後まで集中力を切らさなかった日本はGK大迫のビグセーブも飛び出し、そのまま1−0で勝利。大会連覇を達成するとともに、史上初めて対韓国、3連勝を成し遂げた。
▼出場メンバー
・日本◎GK大迫敬介、DF安藤智哉、荒木隼人、古賀太陽、MF望月ヘンリー海輝、稲垣祥、川辺駿(77分:宇野禅斗)、相馬勇紀(77分:植田直通)、ジャーメイン良(85分:原大智)、宮代大聖(65分:佐藤龍之介)、FW垣田裕暉(65分:細谷真大)
