日本代表MF相馬勇紀が優勝の喜びを胸に、週末からの戦いに挑む。7月15日に韓国・龍仁ミル・スタジアムで行なわれたEAFF E-1サッカー選手権の韓国戦でゲームキャプテンを務め、正確なクロスで決勝点をアシスト。ゲームキャプテンを務めた一戦でチームに貢献し、試合後は今大会のメンバーを代表するように、早くもJリーグへの思いを口にした。

上写真=ゲームキャプテンとしてチームを引っ張った相馬が、得点王に輝いたジャーメイン良(右)、最優秀GKに選出された大迫敬介(左)と笑顔(写真◎Getty Images)

■2025年7月15日 E−1選手権(観衆18,418人/@龍仁ミル)
韓国 0−1 日本
得点:(日)ジャーメイン良

2019年大会の悔しさを晴らす

 敵地で勝ち取った連覇。大会を通じて森保一監督の信頼を感じたのでは、との質問に、背番号7は「大会前、監督に引っ張っていってほしいという言葉もいただきましたし、キャプテンマークを任せてもらったり、2試合目も30分出さしてもらったり。おっしゃるとおりで、自分でも監督に信頼してもらえているという感覚はありました」と胸を張った。

 香港との初戦で日本をゴールラッシュに導いたFWジャーメイン良とのホットラインが、大事な一戦で再び開通した。8分に左サイドを突破し、切り返しから右足でエリア内へクロス。飛び込んだジャーメインが左足ボレーでネットを揺らした一撃が、優勝への決勝点となった。

 2019年大会の悔しさが原動力になっていた。今回と同じく韓国(釜山)で12月に開催され、お互いに2勝して最終戦で韓国と激突したが、0-1で敗戦。名古屋グランパスからシーズン途中に鹿島アントラーズへ期限付き移籍した年で、前半に失点して迎えた後半開始から途中出場したものの、貢献できなかった。

「アウェーの雰囲気に飲まれて負けた悔しさが、すごく残っていた」と振り返る。この日は前半に警告を受けた影響もあってか77分に交代で退いたが、それまで「そのときの苦い思い・経験が自分の中に残っていたので、チームを鼓舞することや、引っ張っていくことは、ずっと考えていた」と語るリーダーシップを発揮した。

 名古屋所属だった2022年7月に日本で開催された前回大会では3得点を挙げてMVPを受賞し、同年末のカタール・ワールドカップのメンバー入りを果たした。同じ道のりを歩むべく、まずはFC町田ゼルビアでの活躍を期す。

 今回メンバー入りしたJクラブ所属選手について「(意識は)上がったと思います。優勝したこともそうですし、試合を重ねるごとにレベルアップしていった。最初の2試合と今日の試合では、強さもクオリティーも全然違いました」とコメント。その上で「試合に出なかった選手は悔しさ、出た選手は吸収できたものを、次に生かして。やっぱりJリーグが盛り上がらないと、日本サッカーは盛り上がらないと思う」と週末に再開するリーグ戦の戦いに目を向けていた。


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