上画像=中国戦に臨む日本代表の先発予想布陣
4バック採用、2トップに変更の可能性も
中国戦2日前のトレーニングには古賀太陽がホテルで別調整となり、追加招集の原大智、田中聡を加えた25人が参加した。古賀の回復具合にもよるが、香港戦でフル出場していることからも、次戦で無理をさせるとは考えにくい。12日の中国戦の先発メンバーはおそらく、古賀を除く25人から選ばれることになるだろう。
前述した2日前のトレーニングは冒頭の40分のみがメディアに公開された。スローインから逆サイドに展開するメニューでは3−4−2−1フォーメーションで2チームに分かれてプレー(ビブスなし組とビブスあり組)。初戦終了後に森保一監督は中国戦での大幅なメンバー変更と、4バックや2トップ採用の可能性も示唆していたが、スタートはこれまで通りの陣形になりそうだ。
ビブスなし組の並びはGKが早川友基、DFは右から綱島悠斗、植田直通、長友佑都、両ウイングバックは右が望月ヘンリー海輝、左が俵積田晃太、2ボランチは右が宇野禅斗、左が田中聡で構成。2シャドーは右に佐藤龍之介(途中から中村草太)、左に原大智が並び、1トップを細谷真大が務めた。
一方のビブスあり組は前節の香港戦に出場した選手が中心。GKは大迫敬介(ピサノアレックス幸冬堀尾)、DF荒木隼人(久保藤次郎)、稲垣祥(荒木)、安藤智哉、MFジャーメイン良(久保)、大関友翔(稲垣)、川辺駿、相馬勇紀、FW垣田裕暉(ジャーメイン)、宮代大聖、山田新(垣田)のメンバー構成だった。
顔ぶれを見るに、ビブスなし組が中国戦を想定したメンバーと思われる。ただし、トレーニング公開されたのは冒頭のみであり、多少の入れ替えはあるかもしれない。香港戦に後半途中から出場した大関や山田新、また3バックの編成についても長友が左CBを務めるとは考えにくく、ビブスなし組がそのまま先発に並ぶことはなさそうだ。
変更可能性がある左CBの候補として挙げたいのは安藤智哉だ。香港戦は右CBでプレーしたが、件のトレーニングではビブス組の左CBを務めており、連続先発も十分あり得る。安藤は所属するアビスパ福岡で7月5日にJ1の試合がなく、6月28日から試合間隔が空いていた。香港戦から中3日となるものの、コンディション面に不安はないだろう。
他にも、右シャドーは佐藤と中村がプレーしていたが、前日練習のサイド攻撃とポケット活用のメニューでは佐藤がシャドー、中村は右ウイングバックが想定される位置でプレーしていた。中村はサンフレッチェ広島でウイングバックとしてもプレーしているが、4−2−3−1や4−4−2変更後の右サイドハーフも想定していたかもしれない。また、右WB候補の望月は4バック変更後の右サイドバックとしてもプレー可能であり、このあたりはゲーム展開とそれに伴うフォーメーション変更によって人選が決まりそうだ。
さらに中国戦ではGKに早川、CB中央に植田と、鹿島コンビが同時にピッチに立つ可能性も高い。そのことについて聞かれた植田は「誰とやっても自分のプレー出すだけ。でも、ハヤ(早川)はいつも一緒にやっているんで他のキーパーの選手とやるよりかは阿吽の呼吸というか、そういったものは生まれやすいかなとは思います」とコメント。2人は中国戦で守備の中心として機能することが期待される。
前回、ベンチ入りを果たしながら出番のなかった長友についても、今回は出番が訪れるかもしれない。左ウイングバックとして途中出場するか、あるいは4バック変更後に左サイドバックとしてピッチに立つか。出場すれば、カタールW杯のクロアチア戦以来、約2年半ぶりに代表でのプレーになる。
取材・文◎佐藤景(現地)
