日本代表は4日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の初戦となる中国戦(5日・埼玉スタジアム)に向けて埼玉スタジアムでトレーニングを実施。練習を終え、久保建英が取材に応じた。

上写真=最終予選について「結果が一番」と語った久保建英(写真◎サッカーマガジン)

変に顔を出さなくても黒子の役割で十分

 今季、所属するレアル・ソシエダでは絶対的な存在ではない。リーグ戦でフル出場したのは3節のアラベスのみ。先発しても60分前後で退き、2節のエスパニョール戦はベンチスタートだった。その試合では途中出場からゴールを決めたが、本人も理想的なスタートを切れていないことは認めている。

 ただ、代表活動は別。「僕個人としては苦しい立ち上がりだが、皆が皆そうではないので。僕の苦しいのがチームに伝染しなければいい」と冗談めかして話したが、しっかり自分の役割を果たすつもりでいる。

 今回は三笘薫と伊東純也が復帰したことで、久保がトップ下に入る2列目を期待する声も聞かれるが、そのことについては「名前だけ並べたらロマンがあるかもしれないですけど、それを相応のリスクがある。決めるのは監督だと思うので」と攻守のバランスについて言及。

 その上で「機会あれば僕としてできるのは三笘選手、伊東選手は個で突破できる2人なので、僕が中央にいる場合は使い分けは大事にしたい。変に顔を出さなくても黒子の役割で十分に彼らの個が生きると思う。余裕をもったプレーを2人ともできる。W杯でもそうでしたし。変にプレッシャーをかけるのはよくないが、両方とも理由はちがえど復帰戦なので、サポートできたらと思う」と、日本の強みとされる両ウイングの力を引き出すプレーをイメージしていた。

 初戦の中国戦に向けては映像を見た印象として「韓国の試合とか見ましたけど、負けはしたけどやりたいことははっきりしていて、あれを成功ととらえているのかなという感じはした。似たようなことをやってくるんじゃないかと思う」とコメント。引いて守って少ないチャンスを生かす徹底した戦いを展開する相手をいかに崩していくか。

 久保は「勝ち点3を取ることが大事。緊張しすぎず、特に前目の選手は早い時間に点を取ることが大事」とアタック陣のプレーが重要になると指摘し、「負けなかったらいい。僕は前回チャンスをつかんだ後にケガをしてチャンスを逃した形になった。今はしっかりチャンスをもらえている立場。この立場を崩さないように僕が出た試合で結果を出す、チームが勝つこと、結果が一番だと思う」と勝利を誓った。


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