日本代表が3日、国内で始動した。長友佑都は別メニューだったが、25人が約1時間半、いくつかのメニューをこなした。チームは6日に北中米W杯・アジア2次予選のミャンマー戦(@ヤンゴン)、11日にシリア戦(@広島)に臨む。

上写真=3日、国内でトレーニングを行った日本代表(写真◎佐藤景)

ボールの動かし方とポジションを確認

 日本はすでに2次予選突破を決めているが、メンバー発表会見の際に森保一監督が語っていた通り、今回の2試合を9月から始まる最終予選に向けた貴重な準備機会ととらえて、「積み上げの確認と戦術の幅の獲得」に充てる狙いがある。練習初日となったこの日は名波浩コーチが中心となってビルドアップの確認が行われた。

 ミニゲームでも一方が4−1−4−1と4−2−3−1を採用し、もう一方は3−4−2−1にトライ。これまで試合途中から3バックで戦うケースはあったものの、公開練習において、3バック採用時のビルドアップにフォーカスしたメニューを行ったことはほとんどなかった。

 1本目に4バックの右センターバックとして冨安健洋とコンビを組み(右サイドバックは相馬勇紀、左は町田浩樹)、2本目で右に冨安健洋、左に町田浩樹の3バックで中央のCBを務めた谷口彰悟が練習後に明かした(両ワイドは右・相馬、左・中村敬斗)。

「最終予選、本大会に向けてオプションを持っておくことは大事だし、前回、カタールのときも3バックをやりましたけど、あれもそこまで詰めた準備ができていたわけではなかった。その意味で、併用できれば大きなオプションになる。今回、(試合で)試すかどうかわからないですけど、練習時間も限られていますし、合わせられるところは合わせておきたい。(今まで練習で)3バックはあまりやってこなかった。4バックとかビルドアップは確認してきましたが、相手の出方だったり、そういうのを含めて、それを逆手に取っていくというのをみんなで共有しました」

 1月のアジアカップでは「想定外」の相手の出方にたびたび後手に回った。2次予選よりも相手のレベルが上がる最終予選で同じ轍を踏まないために、そしてその先のW杯で結果を出すために、チームとして「幅」の獲得を目指している。

 3バック採用時は橋岡大樹、板倉滉ともに左のセンターバックを務め(両ワイドは右・菅原由勢、左・前田大然)、4バックの際には板倉と2CBコンビを組んだ伊藤洋輝は(右サイドバックは菅原、左は橋岡)、この日の練習について、「コーチがメインで練習はやっていますけど、いろいろなポジションの変化だったり、布陣も含めて試していける、いい機会だと思います 」とコメント。「もちろんチームとしていろいろな幅を持って、どのポジションでプレーしてもクオリティの高いゲームができれば、より目標に近づく。この2試合は突破が決まっていますけど、そういったポジションも含めて、いろいろな幅を持ちながらクオリティーを高めていければ」と今回の活動のテーマを説明した。

 チームは3日深夜にミャンマーに向け、日本を出発。4日の午後から現地で調整を続ける。


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