日本サッカー協会は24日、会見を開き、6月シリーズに臨む日本代表のメンバーを発表した。同日、都内で引退会見を開いた長谷部誠、そして今季限りで現役引退した岡崎慎司について、登壇した森保一監督が感謝の思いを語った。

上写真=22年9月、欧州で合宿した日本代表に帯同し、自身の経験を伝えた長谷部誠と森保一監督(写真◎Getty Images)

ロシアW杯ではコーチと選手として戦った

 2010年のワールドカップ・南アフリカ大会でゲームキャプテンを務めた長谷部は以降、2018年のロシア大会後に代表を引退するまで、文字通り代表のけん引する存在だった。森保監督はロシア大会でコーチとキャプテンとしてともに戦った間柄だ。

 そんな長谷部は2023ー2024シーズンをもって現役に区切りをつけた。代表発表が行われたこの日の午前に、都内で引退会見を行った。森保監督に長谷部に対する思いを聞いた。

「長谷部について、素晴らしい選手だったと思いますし、人としても本当に素晴らしいというのは、ロシアのワールドカップで一緒に活動させてもらって、コミュニケーションを取らしてもらう中で実感しました。まずは自分を律して極めていくというところは、サッカー選手として、世界の中でお手本になるような姿勢をピッチ内外で示してくれましたと思います。プレーのクオリティーも世界のトップトップのものを見せてくれた。日本人に夢を与えてくれた存在だったと思います。
 また、彼が選手としてJリーグ、代表で見せてくれたことは、日本のサッカーの発展に大きく貢献してくれたと思いますので、彼がやってきたことに敬意を表したいと思いますし、今は少し、休んでもらい、また指導者として、サッカーの発展に貢献していただきたいと思っています」

 長谷部自身、指導者の道に進むと今後のキャリアを明らかにしている。森保監督は、立場は変わるものの、長谷部が今後も日本サッカーの発展に貢献することに期待した。

 長谷部と同じく今季限りで現役を退いたのが、代表歴代3位となる得点数を誇る岡崎慎司である。岡崎に対しても、森保監督は感謝のメッセージを送った。

「日本でもヨーロッパでも、彼の持っている『貪欲にうまくなりたい』『少しでも良いプレーがしたい』『どんな形でも点を取りたい』という思い、泥臭くチームに貢献するということ、本当にいろんな事をサッカー選手として、人としての彼から気づかせてもらいました。彼にも長谷部同様に本当に夢を見させてもらいました。
 プレミアリーグ優勝という現実を見せてくれて、レスターで中心選手としてやって、日本人でもやれるんだという勇気と希望を与えてくれました。所属クラブで見せてくれた彼のプレーや姿勢、そして日本代表で築き上げた日本サッカー発展への貢献に改めて感謝したいですし、彼も少し休んで、また指導者として日本サッカーに貢献してほしいと思います」

 岡崎は23日に行われたJFAの理事会で、アスリート委員に選任された。競技環境に関して選手の視点で現状を分析し、課題の解決に向けた提言などを行うことが主な仕事だ。

 長谷部はカタールW杯の前、22年9月に代表の欧州合宿に自身の経験を伝える立場で参加し、チームの強化に一役買っていたが、岡崎も日本サッカーの発展のためにすでに動き出している。森保監督は、素晴らしいキャリアを歩んだ2人の経験と今後の活動に期待を寄せた。


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