上写真=PK戦の末にシリアを下したイランが準々決勝進出を決めた(写真◎Getty Images)
アジアのトップ2の対戦が実現
日本はラウンド16でバーレーンに3−1で勝ちきった。序盤から優位に試合を進めて、着々とゴールを重ね、相手の反撃を1点に抑えて準々決勝進出を決めた。
その夜、行われたラウンド16最後のカードがイラン対シリアだ。勝ったほうが日本の次の対戦相手になる一戦。
序盤から押し気味に試合を進めたのはイランだった。メフディ・タレミが34分にPKを決めて先制に成功する。だが、シリアがそのまま押し切られることはなかった。後半に入り、カウンターでイランゴールに迫る機会を作り始めると、64分にオマル・フリービーンがPKを沈めて同点に追いついた。
さらにイランにとっては逆風が、シリアにとっては追い風が吹く。イランのエース、タリミが後半アディショナルタイムに2度めの警告を受けて退場。イランは一人少ない状態で延長戦を戦うことになったのだった。
果たして延長戦はシリアが押し込むことになった。イランは当然ながら守る時間が長くなる。だが、試合を決するゴールは生まれず、PK戦で勝敗を決めることになった。
先行のイランが5人全員成功したのに対し、シリアは2人目のファハド・ユセフがイランの守護神アリレザ・ベイランヴァンドに止められて、失敗。PK戦を5−4で制したイランが準々決勝進出を決め、日本と対戦することになった。
最新のFIFAランキングでは日本が17位で、イランは21位。両国の対戦は前回のアジアカップ準決勝以来、5年ぶりのことになる。そのときは日本が3−0で快勝した。
今回はどんな結果となるか。現在のアジアトップ2の激突に注目だ。