日本代表は24日、アジアカップのグループステージ第3戦でインドネシア代表と対戦する(日本時間20時30分)。勝てば、2位となりラウンド16進出が決定。仮に敗れて3位になると、16強入りは他グループの結果次第となる。極めて重要な一戦に臨むメンバーを予想した。

上画像=24日のインドネシア戦に臨む日本代表の先発予想布陣

5バックには5トップで!

 日本代表は今日24日、アジアカップでグループステージ第3戦、インドネシア戦に臨む。FIFAランキングは日本が17位であるのに対し、インドネシアは146位。力の差があるのは明らかだが、インドネシアが格上のベトナム(94位)に勝利し、勢いに乗る。おそらく5バックで臨んでくる可能性が高く、第2戦で日本が敗れたイラクほどのタフさはないにしても、ロングボールを武器の一つとしている点は要注意だろう。序盤でペースをつかまれるような展開は避けたいところだ。

 さて、今回の先発メンバーについて森保一監督は「直近の試合からは、いくつかのポジションを替えながら試合に向けて準備をしています。また、今日のトレーニングを終えて、そしてメディカルからの報告を受けて、明日の先発を決めていきたいなと思っています。ターンオーバーを使うかどうかはわからないですけど、我々には26人の日本のために戦う選手がいますので。そこは状況に合わせて、起用を考えていきたいと思います」と前日会見でコメント。その口ぶりから、2人先発入れ替えた2戦目以上の大幅なメンバー変更が行われそうだ。

 これらの状況を踏まえたうえでインドネシア戦の先発を予想した。採用するシステムは4−1−4−1。攻撃の局面でインサイドハーフとサイドハーフ(ウイング)が高い位置を取れれば、5トップになる陣形だ。おそらく押し込む時間が長くなる中で、相手の5バックを攻略するための形でもある。

 GKは鈴木彩艶とした。2試合で4失点したこととプレー内容から批判も浴びたが、21歳の守護神に対する指揮官の信頼は揺るぎない。これまでの失点についてはチーム全体の問題として改善点を確認。本人もしっかり失点を受け止めて前を向く。引き続きゴールマウスに立つことになるだろう。

 DFは4バックで右から毎熊晟矢、冨安健洋、町田浩樹、中山雄太の構成。イラク戦で後半から登場した冨安は、インドネシア戦を前にリーダーの自覚をもってプレーすると話し、相手を「叩きのめす」と強い気持ちも示した。冨安とセンターバックコンビを組むのは町田と予想。出場に意欲を見せる左利きの大型CBは強さと高さをチームにもたらすはずだ。

 左サイドバックは中山と予想した。「帰化選手も何人かいて、それに加えて足元の技術というか、ビルドアップの部分でしっかりとサッカーしてくるイメージもありました。3(バック)でくるか4でくるか、たぶん3でくると思いますけど、すごく攻撃的というか、ビルドアップもしっかりしてくる守備的ではない5バックなので、ボールを握れるならしっかりと握って、準備していきたい」とインドネシアとの対戦を具体的にイメージしていた。右サイドバックの毎熊については後述する。

 中盤を構成する逆三角形は、底に遠藤航、右インサイドハーフは堂安律、左サイドハーフは旗手怜央が務める。底のポジションには他にも守田英正、佐野海舟が候補としているが、ボランチとインサイドハーフを行き来できる守田の代わりに、より攻撃的な旗手怜央を左インサイドハーフに起用すると予想したことから、守田は先発から外した。そうなると遠藤と佐野のうちどちらかが先発を務めるわけだが、指揮官がターンオーバーの採用を示唆しているものの、インドネシア戦はグループ突破のかかる試合でもあり、アンカーの先発はキャプテンの遠藤が務めるのではないか。佐野は途中から遠藤に代わって出場することになるかもしれない。右インサイドハーフは中央からの崩しで力を発揮し、ボックス外からのシュートも得意な堂安が今大会初先発を飾る。

 1トップと両翼(ウイング)の構成は、トップを上田綺世、右の翼は伊東純也、左の翼は中村敬斗が務めるとみる。相手は5バックで構えてくると思われ、浅野拓磨や前田大然が走り込むようなスペースは限られるだろう。そういう状況の中では、上田の高さ、強さ、ボールを収める力、あらゆる体勢からシュートを決められる能力が生きるはずだ。

 右の翼は1戦目、2戦目に続き伊東が担う。久保建英が先発する可能性もあるが、元日のタイ戦で縦関係を組んだ伊東と右サイドバック・毎熊の連係は実にスムーズかつ効果的だった。今大会は停滞ぎみの右サイドを活性化する意味でも、2人の同時起用は十分にあり得るのではないか。左の翼は6戦6発の中村が入ると予想。イラク戦は出場せず、休養も十分だ。7戦7発に期待したい。

 日本はインドネシア戦で引き分け以上の結果であれば、ラウンド16進出が決まる。敗れて3位となった場合は、グループEとグループFの結果次第。当然ながら、ここはきっちり勝つしかない。

取材・文◎佐藤景


This article is a sponsored article by
''.