上図=ヨルダンとの練習試合の1本目(前半)に出場したと思われるメンバー
■2024年1月9日 練習試合(@カタール・ドーハ)
日本 6−1 ヨルダン
得点者:(日)板倉滉(12分)、中村敬斗(17分)、オウンゴール(29分)、南野拓実(43分)、浅野拓磨(PK・71分)、前田大然(81分)
(ヨ)不明
三笘、久保、冨安、遠藤は練習試合に出場せず
日本代表は9日、アジアカップ前最後の『テスト』として非公開でヨルダンと練習試合を行った。JFAの広報を通じて発表された結果と得点者は別掲の通りで、日本は6−1で快勝した。前半に4点、後半に2点を記録している。
試合後、取材に応じた森保一監督は、一定の手応えを得られたと語った。
「チームとしてやるべきコンセプトという部分で、攻撃も守備も確認しながらやれたのはよかったと思います。前後半で(選手を)総入れ替えして戦った中、前半と後半を2グループで勝っていこうということで臨みました。われわれがやることと個々がやることを選手たちが確認しながらプレーしてくれました。非常に良かったと思います」
また、6ゴールを積み上げたことについても「選手たちがゴールに向かってプレーするという部分、良い守備から良い攻撃というところを出してくれましたし、前向きにアグレッシブにプレーしてくれたのはよかった」と評価。一方で終盤に1失点を喫したことについては反省を口にした。
「相手の鋭いカウンターに何度か決定的なピンチを作られた。そういうところは改善しないといけない。アジアカップを戦うにあたって、(相手が)守備を固めてきて1発で試合を決めてくるという戦い方に、よりこだわってくると思います。攻撃がちょっと中途半端になったり、リスク管理のバランスが少しよくなかったり、相手にチャンスを与えたところがありました。それはしっかり反省して、アジアカップを迎えなければいけないと思っています」
前半のメンバーは、取材陣に公開されたウォーミングアップの様子と、監督のコメントから別表の通りだったと予想される。森保監督はケガを抱える三笘薫、久保建英が出場しなかったことを明かし、チーム合流後、別メニューで慎重な調整が続く冨安健洋、そしてウォーミングアップには参加していたものの、合流から間もない遠藤航も不出場だったと認めた。
先発メンバーがそのまま大会初戦となるベトナム戦に臨むかどうかは定かではないが、得点の推移や監督の口ぶりからして、総じてポジティブな戦いぶりだったことは間違いなさそうだ。ケガを抱える三笘や久保に無理をさせる必要がないことも、この日の試合で改めて確認できた様子。「誰が出ても勝つというところと、誰が出てもチームの機能性を落とさないという部分では、選手たちが誰かに頼ることなく、出た選手が結果を出そうと自信を持ってやってくれています。より野心を持ってプレーしていくれているかなと思います」と、指揮官はこの日出場した選手たちのプレーと意欲を評価した。
初戦のベトナム戦まで、あと5日となった。5度目の優勝を目指す日本は、決勝までしっかり見据えたうえで準備を進めていく。
取材・文◎佐藤景