日本代表は現地21日、北中米ワールドカップ・アジア2次予選でシリア代表と対戦した。ケガ人が続出したこともあり、難しい戦いを強いられると思われたが、前半からゴールを重ね、5−0で圧勝。2試合を終えて日本は唯一の連勝を飾り、早くもグループBの単独首位に立った。

上写真=ミャンマー戦に続き、2ゴールをあげて勝利に貢献した上田綺世(写真◎Getty Images)

■2023年11月21日 アジア2次予選(@ジッダ)
シリア 0ー5 日本
得点:(日)久保建英、上田綺世2、菅原由勢、細谷真大

久保が教科書通りのシュートでこじ開ける

 相手の激しく分厚い守りに手を焼いたのは開始20分までだった。日本は右、左、そして中央とボールを動かしながら攻め筋を探り、次第に相手を押し込んでいく。

 先制点は32分。右サイド深い位置を取った伊東から久保がボールを引き取ると、ペナルティーアークの右まで進出し、左足を一閃。ゴール右下にシュートを突き刺した。

 相手を押し込み、バイタルエリアを空けてミドルシュートを狙う。引いた相手からゴールを奪う教科書通りの攻めで日本が1−0とリードを奪った。

 37分には左サイドを攻め上がり、浅野のパスを受けた伊藤洋がクロスを供給。ボックス右に走り込んだ伊東がヘッドで折り返し、上田が右足を合わせて追加点を記録する。さらに40分には久保のスルーパスを受けた伊東がボックス右から折り返したところを再び上田が決めて前半のうちに3−0とした。

 理想的な展開でゲームを進める日本は後半開始早々の47分、敵陣で得た直接FKのチャンスに、久保が蹴ると見せかけてボールを足裏で後方に転がし、すかさず菅原が右足で狙ってシュートを突き刺す。見事なセットプレーで4−0とリードを広げた。

 その後も選手を交代させながらも、日本は攻めの姿勢と強度を維持。82分には、南野の投入後に左サイドに回っていた伊東が右足アウトサイドでクロスをあげ、ゴール正面で待ち構えていた細谷が蹴り込んで5点目を刻んだ。

 試合はそのまま、5−0で決着。ケガで数人の選手を招集できず、メンバー発表後に離脱者を出し、当初呼んでいた26人は23人と登録できるギリギリの人数まで減ることになったが、森保監督が繰り返し強調したように、今の日本は「選手層が厚い」。難しいと思われたシリア戦にも快勝。「誰が出てもレベルを落とすことなく戦える」チームになるべく、前進していることを証明した。

 アジア2次予選は、これで2連勝。日本はグループBの首位に立っている。

■グループB順位(勝ち点/勝・分・負/得失点)
1位 日本(6点/2勝/+10)
2位 北朝鮮(3点/1勝1敗/+4)
3位 シリア(3点/1勝1敗/−4)
4位 ミャンマー(0点/2敗/−10)

▼出場メンバー
日本◎GK鈴木彩艶、DF菅原由勢、谷口彰悟、冨安健洋(76分:町田浩樹)、伊藤洋輝、MF遠藤航(83分:田中碧)、守田英正、伊東純也、久保建英(76分:堂安律)、浅野拓磨(66分:南野拓実)、FW上田綺世(66分:細谷真大)


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