日本サッカー協会(JFA)は4日、記者会見を開き、10月シリーズの招集メンバーを発表した。モナコで好調なプレーを見せている南野拓実、そして負傷による長期離脱から回復した中山雄太が第2次森保体制となって以降、初めて招集され、代表復帰。故障者が相次いでいるGKでは前川黛也と鈴木彩艶が選出された。一方で常連の鎌田大地と堂安律は今回、選外となった。

上写真=10月シリーズで日本代表はカナダ、チュニジアと対戦する。

中山雄太が昨年9月以来1年ぶりに復帰

 10月シリーズに臨む日本代表26人が発表された。11月からワールドカップ予選が始まることを踏まえれば、今回のシリーズが文字通り『テスト』として重要な意味を持つが初招集はなし。一方で、2名の選手が久々に代表復帰し、テストを進めることになった。

 所属するモナコで好調なシーズンを送る南野拓実、そして昨年11月に右足のアキレス腱を損傷し、長期離脱していた中山雄太が第2次森保体制始動後、初めて代表活動に参加する。

「南野は非常に調子がよくチームに貢献していることを確認し、今回招集しました。4−2−3−1でならトップ下、そしてウイングでもトップでもプレーできると思います。4−1−4−1ならインサイドハーフでもプレーできると思っています」

「中山は長期離脱していましたが、2節前は打撲で途中交代がありましたが、フル出場できている。イングランドのチャンピオンシップの高い強度の中でフル出場しているということは、選考する上で確認しています」

 GKでは9月の活動で負傷した中村航輔、所属するシント=トロイデンVV(STVV)で出場機会のないシュミット・ダニエルが外れ、代わって同じくSTVVの鈴木彩艶、J1で首位を走る神戸の前川黛也を招集した。

「2人とも代表の戦力としてふさわしい。前川は、いまJリーグで首位に立つチームでいいプレーをしている。彩艶は(今夏の)移籍直後から出場し、
いいプレーを見せているということで今回招集しました」

 また、今回はこれまで主軸を担ってきた鎌田大地、堂安律が外れた。その理由については「コンディション不良ということで選ばなかった」と説明。すでに実力を知る2人であり、無理をして選出しなかったという面もあるだろうが、それだけ現在の日本代表は選手層が厚くなっているということでもあるだろう。

 チームは9日からトレーニングをスタートし、13日に新潟でカナダ戦、17日に神戸でチュニジア戦に臨む。
 

■10月シリーズ招集メンバー

▼GK
大迫敬介(広島)
前川黛也(神戸)
鈴木彩艶(シント=トロイデンVV=BEL)
▼DF
谷口彰悟(アルラーヤン=QAT)
板倉 滉(ボルシアMG=GER)
中山雄太(ハダーズフィールド=ENG)
町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ=BEL)
毎熊晟矢(セレッソ大阪)
冨安健洋(アーセナル=ENG)
伊藤洋輝(シュツットガルト=GER)
橋岡大樹(シント=トロイデンVV=BEL)
菅原由勢(AZ=NED)
▼MF/FW
遠藤 航(リバプール=ENG)
伊東純也(スタッド・ランス=FRA)
浅野拓磨(ボーフム=GER)
南野拓実(モナコ=FRA)
古橋亨梧(セルティック=SCO)
守田英正(スポルティング=POR)
三笘 薫(ブライトン=ENG)
前田大然(セルティック=SCO)
旗手怜央(セルティック=SCO)
伊藤敦樹(浦和レッズ)
上田綺世(フェイエノールト=NED)
田中 碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ=GER)
中村敬斗(スタッド・ランス=FRA)
久保建英(レアル・ソシエダ=ESP)
*メンバーは10月4日現在

10月シリーズ試合スケジュール

▼10月13日(金)
『MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023』
・日本代表 vs カナダ代表
・開始時間:19:35
・会場:デンカビッグスワンスタジアム(新潟)
・TV中継:テレビ朝日系列にて生中継/ABEMAにて生配信

▼10月17日(火)
『キリンチャレンジカップ2023』
・日本代表 vs チュニジア代表
・開始時間:19:10
・会場:ノエビアスタジアム神戸(兵庫)
・TV中継:フジテレビ系で生中継


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