上写真=前日会見に臨んだフリック監督と新主将ギュンドアン(写真◎Getty Images)
以前のように悪い雰囲気ではない
ドイツメディアからはグループステージ敗退したカタールW杯から続く不振について質問が相次いだ。だが、ハンジ・フリック監督は「新たな編成に非常に満足している。チームは新しいエネルギーを得ている」とコメント。
その象徴的な存在となるのが、この日、新キャプテンとして紹介されたイルカイ・ギュンドアンだ。
「新たな力が湧いてきているということで、私も楽しみにしている。これによってチームも新たな編成になり主体的に、決意を持ってやっていけるのではないかと思う」
ケガで離脱中のマヌエル・ノイアーに代わり、日本戦からキャプテンマークを巻く。指揮官も期待を寄せる。「チームは以前のように悪い雰囲気ではない。色々なアイディアも湧いている」と新体制に手応えを営ている様子だ。
また、ドイツメディアからジョシュア・キミッヒについても質問がでた。どこで使うのか。フリック監督は「キミッヒは我々にとって重要な選手だ。彼は絶対的なプロで、絶対的なチームプレーヤー。彼はチームに自分を捧げられる選手で、彼はいろいろなポジションをこなすことでチームを押し上げてくれる。現時点でベストと言えるポジション(右SB)に置くのが我々の仕事だ。ただ、10月には状況次第で再び変わるかもしれない」と返答。
チーム事情から日本戦は右サイドバックとしてプレーすることが濃厚。ARDのドイツ人記者によれば、頻繁に中盤に上がって後ろは3人に可変するという。ちなみに彼のドイツ代表の予想布陣は4−2−3ー1。別表の通りの陣容となっている。
実際のそうだとすれば、首尾よく高い位置でボールを奪い、三笘に展開してキミッヒの空けたスペースを突きたいところ。日本にとってのこの左サイドの攻防は、ドイツ戦の大きな見どころになるかもしれない。
取材◎佐藤景