上写真=写真は16日の練習から。リカバリートレーニング中の三笘薫(写真◎サッカーマガジン)
積極的に守備に来る相手をはがせるか
次戦も左サイドで先発濃厚だ。前回のエルサルバドル戦は4−0とリードし、前半のみのプレーで交代。三笘は「温存」された形になった。18日の練習で実施された11対11のミニゲームでは、4−3−3(4−1−4−1)の左ウイングに入り、攻撃時にはセンターフォワード・古橋亨悟、右ウイング・伊東純也とフロントラインを形成した。
次戦の相手ペルーはエルサルバドルより強度が高く、守備も堅い。先日行われた韓国とペルーの試合は「最低限」のところしかまだ見ていないというが、三笘の印象は「守備で、よりボールに強く来るところは南米らしさはありますし、よりチームとしてまずは守備からしっかりと入るところを意識してるチームだなと思っています」という。そういうチームに対して「相手が積極的に守備くる部分、そこをはがせるかというところが課題になる」。相手が早々に退場者を出し、数的優位な状況でプレーしたエルサルバドル戦で見えなかった部分も今回は「見えてくる」と話した。
前に人数をかけられるのが現在試しているフォーメーションの利点だ。アジア予選やカタールW杯のコスタリカ戦など、守られるシチュエーションになった時にはとくに有効な形になる。「(押し込んで)そこで崩し切って、切り替えを早くして2次攻撃、3次攻撃ができれば、よりアジアでも脅威になっていけると思うんで、そこは磨いていく必要あるかなと思います」。ペルー戦が同様のシチュエーションになるかは未知数だが、攻めにかかったときの連動は今回のシリーズの練習の中で繰り返し「磨いている」部分だ。
また、古橋がセンターフォワードを務めた場合に意識することとして三笘は「ポストプレーヤーというよりは裏の抜け出しが強いタイプなんで、僕がなるべくフリーで受けて、より見てあげるというか、前を常に意識することで動きやすいと思う。顔を上げることの重要性だったり、フリーで前を向く重要性がより高くなるかなと思います」とコメント。攻撃のイメージを膨らませていた。
3月から新たなスタートを切った新生・森保ジャパンではここまで3試合全てで先発。次戦もその可能性は高いが、「クラブでの活動がより代表に生きると思うんで、その結果を出したり、シーズンを終えたときの状態を見て判断してくれると思うんで、そこはうれしい限りですけど、すぐ変わるものだと思っていますし、そこは1試合で変わるもの。毎試合の結果が判断されると思っています」と代表は競争が激しい場所だと理解する。一戦一戦、全力で臨む覚悟で、勝利を目指すことを大前提として、「個人の結果も狙っている」ときっぱり語った。
注目のペルー戦は20日、18時55分に大阪・パナソニックスタジアム吹田でキックオされる。