日本代表は12日、6月シリーズの活動をスタートさせた。初日のトレーニング後の取材対応では旗手怜央が登場。昨年9月以来の代表招集について率直な思いを語るとともに、現在のチームが取り組んでいるスタイルについても意欲を示した。

上写真=活動初日の練習ではつらつとした動きを披露していた旗手怜央(写真◎サッカーマガジン)

自分の中で整理できている

 旗手にとっては昨年9月以来となる代表活動になる。日々のプレーと結果が、再び青いユニフォームに袖を通すことにつながると信じて歩んできた。

「前回悔しい思いしているんで、こうやってまた選ばれたことは嬉しいですし、また頑張ろうと思います」

「常にここに選ばれたいという気持ちでやっているし、それは昔も今も変わりないです。自分が日頃やってきたところを評価してもらっているので、そこを出せないと意味はない」

 東京五輪を戦ったメンバーが次々とA代表に定着し、カタール・ワールドカップにも出場した。悔しさがないと言ったら嘘になるだろう。ただ、旗手はその思いを糧にしてセルティックで躍動してみせた。チームの三冠達成にも大きく貢献している。

「タイトルを取らしていただいて、チャンピオンズリーグも経験させていただいたので、すごく経験(値)が高くなったなと思いますし、個人としてもできるプレーの幅っていうのが広がったなと思います」

 活動初日に行われたサイド攻略&クロス練習ではサイドバックの位置にも入り、6対6+フリーマン2人のシュートゲームでは、前線の一角と中盤のフリーマンを務めた。本人は「自チームでやっているのが攻撃のポジションなのでやっぱりそこのポジションで勝負したいっていうのありますが、監督が決めることなので、監督が決めたことに対して自分のプレーをしっかり出せればいいと思います」と、どのポジションで出ることになっても自分の持ち味をしっかり出し切りたいと話す。その万能性はやはり大きな魅力だ。

 3月の代表活動もチェック済みという。実際にピッチに立ったわけではないので言えることは少ないと前置きしながらも「新しいものにチャレンジしてるなっていうのを誰が見てもわかると思います」「自分が与えられたことをしっかりやるっていうのは自分の中で整理できている」と新しい試みにも意欲的だ。

 3月の2試合では、ビルドアップの過程でたびたびノッキングを起こし、ボールを前進させることに苦労した。前線でも中盤でもサイドバックでも、相手を見てどこにいるべきかを判断し、周囲と連動して攻撃を活性化させることができる旗手の能力は、まさに現チームの中で生きるのではないか。6月シリーズにおいて注目すべき一人だろう。


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