新生日本代表が20日から活動をスタートさせた。合宿初日のトレーニング終了後には、板倉滉(ボルシアMG)が取材に対応。代表経験の浅い選手が多く、大幅に若返ったチームの中で、W杯経験者として自覚を持って取り組むと話した。

上写真=ランニングで先頭を走っていた板倉滉(写真◎サッカーマガジン)

代表への思いは一層、強くなっている

 20日に始動した新生日本代表の中でも、板倉は年齢的に上から数えたほうが早い存在になった。吉田麻也、長友佑都、酒井宏樹らカタールW杯でチームを牽引したベテラン勢は今回のチームに招集されておらず、同世代の冨安健洋も負傷で不参加になった。

「新しいメンバーもたくさんいて、僕自身も年齢的にも若くないというか、上の選手たちが抜けて自分は若くない」

「僕としてはW杯を経験して、そういうメンバーが中心となってやっていかないといけない気持ちがすごく強い。今回そのスタートとしてやっていけたらと思います」

 DF陣の中で最年長となる26歳の板倉は、その責任を口にした。

 リスタートに際して日本代表は24日にウルグアイ、28日にコロンビアと対戦する。板倉は「ヨーロッパのチームとの対戦とは違う試合になるというか、特に球際の激しさはヨーロッパ勢よりもさらに上がってくる」と気を引き締めた。そして「チームとしても個人としてもそういう相手と戦っていかないといけないし、そういう相手に勝ってこそW杯優勝とか上に行けると思う。今回そういう相手と戦うのが初めての選手もいると思いますけど、本当にこれを基準にできるすごくいい機会」と、新チームの大きな経験になると強調した。

 カタールW杯で日本は、ラウンド16でクロアチアと対戦し、PK戦の末に敗れている。その試合、板倉は累積警告による出場停止でプレーできなかった。味わった歯がゆさと悔しさはその胸にしっかりと刻まれている。

「W杯が終わってから日本代表への気持ちはより一層強くなっているし、またあの舞台に立ちたい、あの舞台でさらに良い結果を残したい気持ちが強い。その始まりが今回の代表活動ですし、フレッシュなメンバーも来ています。短い期間ですけどしっかりコミュニケーションを取りながらいい試合をしたいと思います」

 新チームを引っ張る存在にーー。自覚と覚悟を持って板倉は3月シリーズに臨んでいる。


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