日本代表FW浅野拓磨が、11月17日に行なわれたカナダとの強化試合に先発出場した。9月の右ヒザ負傷以降は戦列を離れており、カタールW杯前最後の機会で実戦復帰を果たしたが、前半のみで交代。それでも試合後は課題とともに、本番への手応えを口にしている。

上写真=1トップで先発した浅野は、8分に先制点を決めたMF相馬勇紀と抱き合って喜ぶ(写真◎Getty Images)

■2022年11月17日 国際親善試合(アルマクトゥーム/UAE)
日本 1-2 カナダ
得点者:(日)相馬勇紀
    (カ)スティーブン・ビトリア、ルーカス・カバリーニ

「もっとコンディションを上げていける」

 9月にボーフム(ドイツ)での試合で右ヒザの内側側副靭帯を断裂する重傷を負った浅野は、離脱が続いていた中でカタールW杯のメンバー入り。この日は4-2-3-1の1トップで先発し、久しぶりの実戦復帰を果たした。

「特に不安なポイントはなかった。これまで準備してきたことを全力で、100パーセント表現するだけかなと思っていた」と振り返る一方、「実戦をすることがなかったので、どういう感覚を感じるのかは、やってみないと分からなかった」との正直な思いも口に。それでも「調整の試合だとは思っていなかった。チャンスをもらったからには、チームの勝利のためにやるだけだと思っていた」との強い決意で臨んだ。

 前線からボールホルダーに激しくプレッシャーをかけ、カウンターからスペースを突く動きで相手のファウルを誘う場面もあったが、見せ場はわずか。結局ハーフタイムで交代となり、「まだまだ上げていかなければいけないという感じ。プレー自体も全然良くなかった」と厳しい表情を浮かべた。

 とはいえ、本番前に自分の状態を確認できたことを前向きに捉えている。「自分がどういう感じなのかはチェックできた。個人的には良いゲームではなかったですが、次の試合に向けて良い準備ができると思う」と語り、「自分がやれることを全力でやるだけ。もっとコンディションを上げていけるし、ワールドカップに向けて自分の状態を100パーセントにできるかなと思う」と23日のドイツ戦を見据えた。


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