日本代表MF相馬勇紀が、カタールW杯前最後の強化試合で結果を出した。11月17日のカナダとの一戦で、立ち上がりの8分に先制点。相手最終ラインの裏への鋭い飛び出しからネットを揺らしたものの、チームは逆転負けを喫し、試合後は課題も口にしている。

上写真=ゴール前のスペースに走り抜けた相馬は、ジャンプしながら懸命に右足を伸ばして先制点(写真◎Getty Images)

■2022年11月17日 国際親善試合(アルマクトゥーム/UAE)
日本 1-2 カナダ
得点者:(日)相馬勇紀
    (カ)スティーブン・ビトリア、ルーカス・カバリーニ

「最後の最後まで締めていかなければ」

 中盤でMF柴崎岳とMF南野拓実が短いパス交換をした直後、ゴール前中央のスペースに猛然とダッシュ。相手の背後を取ったところに柴崎からの浮き球のパスが通り、ジャンプしながら懸命に右足を伸ばすと、ボールにわずかに触って相手GKの手が届かないゴール右に流し込んだ。

 カタールW杯前最後の強化試合で先発に名を連ね、「特に最初、(積極的に)いこうと話していた」という。その思いを効果的なプレーで表現し、「積極的に背後に抜け出して、良い形で得点できました」と納得の表情を浮かべた。

「前線から(プレッシャーに)行くということで配置されたと思うんですけど、どのポジションを任されたにせよ、そのポジションを全うするだけ」と振り返るように、4-2-3-1の右サイドで先発し、得点以外にもアグレッシブなプレー。後半は選手交代に伴って左サイドに移り、ドリブル突破からのセンタリングでチャンスを選出するなど、フル出場で持ち味を発揮した。

 ただ、日本は前半のうちにCKから失点して追い付かれると、後半アディショナルタイムにPKを与えて1-2の逆転負け。「得点できたことはよかったんですけど、やっぱりチームが勝てないと悔しさが残る」と語った相馬は、「最後のホイッスルが鳴る、本当の最後の最後まで締めていかなければ、ワールドカップは勝てないと思う。そこは修正していけたら」と課題を口にした。

 カタールW杯、ドイツとの初戦は23日に迫っている。収穫と課題を胸に、自身初のW杯に向けて「反省するところは反省し、しっかり切り替えて、初戦を絶対に勝つという準備をしていけたら」と前を向いた。


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