直前の試合出場組は先発回避か?
さて、こうした状況を踏まえた上でカナダ戦の先発を予想してみたい。欧州組のチーム合流のタイミングにバラツキがあるため、そのあたりの事情も考慮した上で選手は選考されそうだ。チーム合流直前の13日に試合に出場した選手は試合間隔が短いため、先発を外れる公算が高い。したがって伊東純也、鎌田大地、堂安律は先発予想から外している。
フォーメーションは4-2-3-1で、GKは権田修一がゴールマウスに立つ。9月の活動で評価を高め、定位置を争うシュミット・ダニエルの起用もあり得るが、欧州組より早く現地入りしていた権田が先発を務めると読む。
DFは4バックで右から酒井宏樹、吉田麻也、板倉滉、伊藤洋輝の構成。酒井、吉田はドイツ戦を見据えた起用で、板倉はこのタイミングで現状をしっかり把握しておきたい選手となる。左サイドバックはビッグゲームで粘り強さを発揮する長友佑都の可能性はあるものの、対ドイツでは高さ対策も必要。初戦から逆算し、長身の伊藤をカナダ戦でより長い時間、プレーさせるのではないか。
MFはボランチにが前述の柴崎&田中で決定で、2列目は右から浅野拓磨、南野拓実、久保建英の構成か。そして1トップのFWには前田大然、上田綺世、町野修斗の中から、9月の欧州遠征で力を示した前田が先発し、途中から上田や町野を投入する形になると予想した。浅野を1トップに据え、サイドに前田が回るケースも考えられるが、スタートはサイドに浅野、最前線に前田ではないか。町野は後半途中から起用されると見る。
前日会見の場でケガ人の多さについて問われた森保監督は繰り返し、W杯が「総力戦」になることを強調した。今回、選んだのは「誰が出ても変わらず力を発揮できる26人」であるとも説明。指揮官の言葉を借りれば、カナダ戦は選手のコンディションを見極めると同時に、日本の『総力』を示す機会にもなりそうだ。