カタール・ワールドカップに向けて、メンバー選考前の最後のテストマッチとなった9月27日のエクアドル戦。0-0で終えることになったが、大ピンチを救ったのがGKのシュミット・ダニエルだ。PKを止めるなど、危ないシーンで防いで猛アピールに成功した。

上写真=シュミット・ダニエルがPKを止めた! 一つしかないポジション獲得へ名乗りをあげた(写真◎Getty Images)

■2022年9月27日 国際親善試合(@デュッセルドルフ・アレナ)
日本 0-0 エクアドル

「PKも止められてよかった」

 右に跳んだ。伸ばしたその手に吸い込まれるようにボールが飛んできて、しっかり両手で弾いた。83分、エクアドルのPKのシーン。GKシュミット・ダニエルがエンネル・バレンシアのシュートを止めると、両手でガッツポーズ、そして吠えた。

 エクアドルに押し込まれる展開が続く中、相手のクロスに対して谷口彰悟が出した足に相手が引っかかってPKを与えた。しかし、シュミット・ダニエルは冷静にキックを見極めてブロック。

「コーナーキックで嫌なところに入れられて、しのぐのが大変でした。危ないプレーもあったけれど、ゼロで抑えることができて、PKも止められてよかったです」

 22分には左からのCKをパンチング、45+2分にも左CKからマイケル・エストラダにヘッドで狙われるが、体を後ろに倒しながらかき出した。PKを止めた直後の85分にも、FKに合わせて左角に飛んできたE.バレンシアのヘディングシュートを、体ごとポストにぶつかりながらも右手一本で弾いた。

 4日前のアメリカとのテストマッチでは、権田修一が前半に背中を痛めたことで、後半から登場した。この日の90分と合わせて、135分間、無失点に抑えたことになる。ワールドカップのメンバー選考を前にした最後の強化シリーズで、確かな存在感を示した。本大会まで、残り2カ月。

「所属チーム(シントトロイデン)で結果を出して、順位を少しでも押し上げることで勝つ集団を作ることが代表にもつながると思うので、意識して頑張りたい」

 チームで一番の197センチの長身はやはり、頼もしい。


This article is a sponsored article by
''.