三笘薫がまたしても大きな存在感を示した。カタール・ワールドカップに向けてサバイバルと積み上げの両方を狙う日本代表は、9月23日にアメリカとテストマッチ。68分にピッチに入った三笘は何度も得意のドリブルで仕掛け、ついに88分にゴールを陥れた。

上写真=三笘薫が88分に得意のドリブルから追加点を挙げて吠える!(写真◎Getty Images)

■2022年9月23日 国際親善試合(@デュッセルドルフ・アレナ)
日本 2-0 アメリカ
得点:(日)鎌田大地、三笘薫

「ドリブルは練習のときからフィーリングが良かった」

 背番号18は68分に久保建英に代わってピッチに飛び出すと、何度も何度も左から仕掛けた。そのたびに、止められた。それでも勝負した。

 実ったのが88分だ。中山雄太からのパスを左ワイドで受け取った三笘薫は、対面のキャノンの内側に抜け出し、挟み込みにきたアダムスの寄せもすり抜けて、最後にブロックに出てきたジマーマンの外側を巻くようにしてゴール右へと流し込んだ。

 1-0の状態で入ったから「まずは失点しないことと、スキがあれば得点を取ることを意識しました」と心がけた。まさにそのスキを最後に見つけた。「入りがあまり良くなかったので、ここで結果を出したいという気持ちが強かった」と、ドリブルで仕掛けても相手に引っかかったり、ボールタッチが少し大きくなったりのトライ・アンド・エラーを繰り返した。そうやって最後に結果を残すのだから、さすが。

「ドリブルは練習のときからフィーリングが良かったので、今日もいいコンディションで臨めたと思います」

 ワールドカップ最終予選で、本大会出場を決めたアウェーのオーストラリア戦で決めた2ゴールが特に印象的だが、代表デビューから8試合で早くも5ゴールだ。

「チームの駒として役割を担っていかないといけないし、結果を出さないと生き残っていけないので、次の試合もしっかりと結果を出せるようにしたいと思います」

 ワールドカップまで残り2カ月。日本に勝利をもたらす絶対的な切り札として、そのドリブルの威力をまたしても知らしめた。


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