日本代表MF原口元気が、6月シリーズで感じている手応えについて語った。ここまでインサイドハーフで2試合に先発出場し、アシストも記録。ブラジル戦で得た収穫と課題を胸に、チュニジアとの最終戦への準備を進めている。

上写真=ここまで6月シリーズ2試合に先発出場している原口。最後のチュニジア戦での起用法はどうなるか(写真◎山口高明)

「そういう仕事もできる」

 6月2日のパラグアイ戦にインサイドハーフで先発出場した原口は、61分までの出場で2アシストを記録。6日のブラジル戦でも同じポジションで先発出場し、前半のみのプレーながら運動量を生かした守備で奮闘した。

 ブラジル戦では支配率で上回る相手に対し、何度もボールを追うなど細かい対応を強いられたが、「ウニオン(・ベルリン)でやっているし、きついとは思わなかった」とさらり。「どれだけ(守備を)はめても、はがされることはあるので二度追い、三度追いは必ず起きる現象。あのポジションは負荷がかかると理解していたので、特にストレスも感じずにやっていた」と明かした。

 所属クラブでの経験が、確かな自信につながっている。「ウニオンでやっていて、(相手の)左ウイングが中に入ってきたり、左のインサイドハーフはエース級の選手が出てくるチームも多いので、マンツーマン気味でつく試合も多かった」と振り返り、「それでやられた試合は、あまり記憶にない。そういう仕事もできると思っている」とコメント。ゆえにブラジル戦でも「ネイマールが引いて受けたときは、僕が見ることが多かった。そこでの1対1はネイマールであっても、あまりやられる気はしなかった」と力強く言った。

 そのブラジル戦でチームは枠内シュート1本と、攻撃に改善の余地を残した。MF伊東純也、MF三笘薫のサイドアタックについて「彼らの能力はスペシャルだし、僕らの武器だけど、ブラジル戦を見てもらった通り、彼らでも、なかなかはがせないシーンが多かった」と指摘。「もちろん、シンプルに使って仕掛けさせるシーンもあるといいと思いますけど、それだけじゃダメだと誰もが痛感したと思う」と続けた。

 とはいえ、悲観的には捉えていない。カタール・ワールドカップ(W杯)を視野に「だからすごく、この時期にブラジルとやれたのはポジティブ。いい課題が出たので、作っていくのはこれから」と今後を見据えた。10日のガーナ戦では出場機会がなかった原口が、14日のチュニジア戦でチームともども、どんなパフォーマンスを見せるか注目される。


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