6月2日のパラグアイ戦で先発出場し、先制点と3点目をアシストした日本代表MF原口元気。インサイドハーフで持ち味を発揮したことに確かな手応えをつかみ、6日のブラジル戦でも結果を残すべく燃えている。

上写真=2アシストと攻撃面で目に見える結果を出した原口(写真◎JMPA江本秀幸)

パラグアイ戦で「ようやく」結果

 6月シリーズ初戦でパラグアイと対戦した日本は、36分に原口がスルーパスを通してFW浅野拓磨が先制ゴール。前半で2-0として迎えた59分に1点を返されたが、直後の60分に原口のパスからFW三笘薫が決めて突き放し、さらに1点を追加して4-1で快勝した。

 今年3月にカタール・ワールドカップ(W杯)出場を決めた際は、最終予選で控えスタートが多かったことを踏まえて「ポジションを奪うだけ」と意気込んでいた。そのためのアピールとなる結果を残した原口は「良い試合ができたと思います。ようやく、という表現がピッタリ」と納得のコメント。これまでのサイドではなく、インサイドで起用されたことで「いろいろな環境が整い、僕はパフォーマンスを出すだけという状況だった。ポジションのことや周りの選手の状況、いろいろなものがかみ合って、良いものが出せるだろうという手応えがあった中で、いつもウニオン(・ベルリン=ドイツ)でやっているプレーが、ようやく出せた」と振り返っている。

 4試合を戦う6月シリーズでチームも自身も好スタートを切り、2試合目は6月6日に国立競技場でブラジルと対戦。2日には韓国に5-1で大勝しており、さすがの力を見せつけている。

 原口はサッカー王国との対戦に向けて「まず失点しないこと。それは大前提。早めに失点すると、相手は世界一うまいチームなので簡単にはがされ続けて、苦しい状況になる」と強調。「なるべく耐え続ける。その中でボールを取ったときに、僕たちの時間を作れるかがポイントになる」と表情を引き締めた。マッチアップしてみたい選手はいるか、との問いには「誰とでもいい。格上だと思っているけれど、勝てないとは思っていない。彼らを倒していかないと目標を達成できない」と答え、森保一監督がベスト8以上を目標に掲げるカタールW杯に向けて、勝利にこだわる姿勢を示している。

 さらに、ファン・サポーターにどんな姿を見せたいか、との問いには「シンプルですけど、勝ちたい。勝っている日本代表を見せたい」と力強くコメント。「いま世界で一番と言ってもいいチームに対して、受け身になって2点、3点と失点して負ける姿は見せたくない。国立、ブラジル、いろいろ注目される要素がある中で、日本がワールドカップで期待してもらえるような戦いを見せたい」と意気込んでいた。


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