日本代表DF植田直通が、カタール・ワールドカップ(W杯)最終予選への意気込みを語った。CBのレギュラー2人が負傷欠場という状況で、過去の悔しい経験も糧にしながら、ホーム連勝への貢献を誓っている。

上写真=植田は昨年9月の最終予選の初戦、オマーン戦にフル出場。0-1で敗れた悔しさを晴らせるか(写真◎JMPA早浪章弘)

「しっかり日本のためにプレーしたい」

 1月27日に中国、2月1日にサウジアラビアとホームでの連戦に臨む日本代表は、キャプテンのDF吉田麻也が負傷でメンバー外となり、当初は選出されていたDF冨安健洋も、負傷で不参加となることが23日に発表された。CBのレギュラー2人が欠場という厳しい状況だが、同じCBの植田は「いままで出ていた選手がいる・いないに関係なく、この2試合はすごく大事。試合に向けてしっかり準備をして、出たときは結果を残せるようにやっていきたい」とコメントした。
 
 昨年9月の最終予選の初戦、ホームでのオマーン戦で、アーセナル(イングランド)への移籍手続きのために欠場した冨安に代わり、吉田とのCBコンビでフル出場。だが0-0で迎えた試合終了間際の88分、日本の左サイドからのセンタリングに対し、自分の目の前を走ってニアサイドに入った相手選手に決勝点を奪われ、0-1で敗れた。
 
「あのシーンは、僕のところで終わらせることができればベストだと思う」と振り返った植田は、その後に選手やスタッフと話し合って「自分の強さを出さなければいけないところだった。自分がしっかりマークについてクリアできていれば、問題なかったんじゃないかと思う」との考えに至ったという。得点した相手選手は当初、右SBのDF酒井宏樹がマークしており、受け渡しの問題点も指摘されたが、「クロスの対応が僕の強みでもあるので、自分のところで抑えたい。周りに頼るというよりは、自分のところですべて終わらせることを心がけてやろうと思った」と語っている。
 
 オマーン戦の後、中国との第2戦と10月の2試合は出場機会がなく、11月の2試合では招集されなかったが、当時の自分のプレーは「満足できるものではなかった。自分でも(招集メンバー外は)当たり前だと思う」と認識。その後は「コンディションも上がってきて、良い状態も保てていた」といい、「今回はしっかり日本のためにプレーしたい」と静かに決意を語っている。
 
 植田以外では、DF谷口彰悟、DF板倉滉、冨安に代わって追加招集されたDF中谷進之介が、CBでの起用が考えられる。「今回来ているセンターバックの選手たちは、練習の中でも何度かやったことがあるし、これまでずっと一緒に予選を戦ってきたので、問題なくやれるんじゃないかと思う」という植田だが、何より大事なのはチームの勝利。「自分のことよりも、チームがここで2連勝することに向けてフォーカスしたい」と決意を新たにしていた。


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