上写真=長友佑都はコンディションも良く激しく相手を封じていたが…(写真◎Getty Images)
■2021年10月7日 FIFAワールドカップ・アジア最終予選(@キング・アブドゥラ・スポーツシティー)
サウジアラビア 1-0 日本
得点:(サ)フェラス・アルブレイカン
「勝利しか考えていないです」
「負けたということで実力不足です。責任を感じています、ベテランとして」
ワールドカップアジア最終予選の3戦目となったアウェーでのサウジアラビア戦で、痛恨の黒星をたたきつけられた。ミスから失点して0-1。
左サイドバックの長友佑都としては、対面のMFアルムワラド、DFアルガンナムの2段攻撃がやっかいだった。しかし、ここ一番のタフさはさすが。9月シリーズは無所属のまま代表に合流していたが、その後、FC東京に加わってJ1で試合に出続けてコンディションは見違えるほどに上がっていった。相手のサイドアタックにも冷静に対処して、激しいボディコンタクトにもんどり打って倒れた場面もあったが、立ち上がって戦い続けた。
攻撃のチャンスはそれほど多くはなかったが、1点を追う89分には左からマイナス方向にグラウンダーのセンタリングをうまくオナイウ阿道につけた。トラップがはねてシュートは相手に当たったが、足の重たくなる時間にしっかりオナイウの足元につけるパスを選択した冷静さは光った。
「強い気持ちで一人ひとりは臨みましたけど、今日はいい守備から取ったあとの攻撃の部分でミスが多かったり、暑い中で相手に持たれて取られるシーンが多かったと思います」
吉田麻也も同じように振り返ったが、緊迫の守備のあとの攻撃を分断されて繰り返し逆襲を受けた。
「次はオーストラリア戦があるので、しっかりリカバーして、気持ちの部分でしっかり切り替えて、ただ今日の課題をみんなで見つめ直して、特に守備はできていますけど取ったあとのつなぎの部分だったり、フォワードに入ったあとの追い越す動きだったり、連動性をもっとチームとしてやっていかなければいけないと思います」
キーワードは「連動性」。いろいろな意味での「つながり」で、3連勝しているオーストラリアにぶつかっていかなければならない。
「勝利しか考えていないです」
早くも背水の陣。勝ち点3を積み上げるしかない。