上写真=スタジアムでの前日練習を行なったオナイウ阿道(写真◎JFA)
僕はスーパースターではないので
今夏にフランス2部のトゥールーズに移籍し、2節からは5試合連続で先発。インターナショナルマッチデー直前の2試合では連続ゴールを挙げるなど、所属クラブで着実に評価を高めてきた。今回、南野拓実の離脱により、急きょ招集されたが、オナイウ阿道は準備ができていたという。
「そんなに気負いはせず、僕はスーパースターではないので。自分のチームでしっかり試合に出ながらいつ呼ばれてもいいように準備はしていました」
6月シリーズも追加招集されて2次予選のキルギス戦でハットトリックを達成したオナイウだが、無得点でオマーン戦に敗れ、苦しい状況にある日本を自分一人の力で救えるほど甘くないことは重々承知している。「(中国戦は)僕ひとりでどうにかなると思っていないですし、絶対に勝たせられるというわけでもない。まずはチームとして勝つということを意識しながらやれるようにという思いでいます」。地にしっかり足がついている。
映像で見たオマーン戦については「ゴール前に行くシーンがなかなかなかったと思います。前線の選手をサポートや人数をかけて攻撃するシーンを増やせれば」と改善点をイメージ。プレッシャーのかかる状況で迎えるは初めて臨む最終予選ではあるものの、「今まで戦ってきた選手よりも、ある意味で新鮮な気持ちで戦えると思います。起用されたら結果を出せるよう常に準備したい。それがチームのためになると思いますし、個人としての成長にもつながる」と意気込んだ。
「一人ひとり特徴や能力は違う。誰かが離脱して、誰かが来て、元々いる選手がいてと、色々とあると思いますけど、誰かに似たようなプレーをしようとは思っていないし、自分らしさを常に意識しながら、その中でチームとしてやるべきことがやれていれば、結果につながってくると思う。自分の特長だったりというのは消さないように、みんなとコミュニケーション取りながらやっていきたい」
背負う背番号は南野がつけていた10番に決まった。だが、代わりをやるつもりはない。やるべきことは、自分らしさを発揮すること。頭の中はしっかり整理済みだ。
オナイウ阿道は他の誰でもない、ストライカー、オナイウ阿道としてピッチに立つ。