上写真=1失点を喫したタジキスタン戦。この試合での反省も胸に、昌子はキルギス戦での出場と勝利を目指す(写真◎Getty Images)
セルビア戦は出場機会なし
今回のA代表の活動は、5月24日から海外組のみ、29日からは国内組も合流して続けられている。練習や試合以外では宿泊先から外出できず、移動のバスも海外組と国内組で別になっている状態で、昌子は「練習のときに極力、コミュニケーションを取っている」とコメント。とはいえ、初めての選手が多いという国内組とは積極的にコミュニケーションを取っているそうで、「苦手な方ではないので、自然体でやっている」と説明する。
国内組合流後のA代表は、6月3日にU-24日本代表に3-0、7日にタジキスタン代表に4-1で勝利。U-24日本代表戦は後半途中から交代出場、タジキスタン戦はフル出場だった昌子は、1-0で勝利した11日のセルビア戦は出場機会がなかった。
そのセルビア戦では同じ国内組のDF谷口彰悟が、DF植田直通とのCBコンビで完封勝利に貢献した。ポジション争いのライバルの活躍を「もちろん出た選手がみんな素晴らしかったですが、その中でも彰悟くんが一番、素晴らしいパフォーマンスをしたんじゃないかと、いろいろな方が感じたと思う」と認める。
もっとも、それは「常に競争がないと、お互いを高め合うことはできない」と語る昌子にとっては歓迎すべき状況でもある。ロシアW杯でCBのレギュラーとしてプレーしてから3年、オーバーエイジやU-24日本代表の選手が抜けている特殊な状況とはいえ、今回のA代表にも「競争はしっかりあるし、それを楽しみつつ、いろいろな人の良いところを間近で見ることができる」という刺激的な日々を過ごす。
15日には今回の活動で最後の試合となる、カタールW杯2次予選のキルギス戦が控えている。これまでの2次予選の相手との力関係を考えると、日本が主導権を握る展開が予想されるが、タジキスタン戦で2次予選初失点を喫したことを踏まえて「一つの細かいミスで失点してしまった。そういうミスを極力、減らすこと」が重要だと指摘。「攻める機会が多くなればなるほど、相手のカウンターへの準備は後ろの仕事。どの試合でもそうですが、カウンターの対策など、もう一度しっかり集中してやっていければ」とイメージを膨らませていた。