日本代表MF守田英正が、快勝の中にも今後への課題を見いだした。U-24日本代表戦は自身が予想していた部分で主導権を握ったものの、より高いレベルを目指し、今回の活動での残り3試合に臨む。

上写真=先発して71分までプレーした守田(写真◎JMPA兼村竜介)

「すごくバランス良くやれた」

「A代表にはリスクがあるような相手だったと思いますけど、そういう気持ちとうまく戦いながら、A代表の意地と良さが全面的に出た試合だったと思います」

 試合後のオンライン会見で、まず安堵の思いを語った。「A代表が勝ってホッとしています」という報道陣の問いかけに「僕もです」と笑いながら答えたところに、感じていた大きな重圧がうかがえた。

 それでも「インテンシティ、球際、攻守の切り替え、そういったところは、こちらの方が優位に働くんじゃないかと個人的に感じていました。思った通りの試合展開だったと思います」と振り返った通りの内容。チーム全体で共有しているものが、この日も遺憾なく発揮されたが、前半途中から相手にボールを持たれる時間が長かったことについては「そういうときに、どういった守備で相手の陣地まで押し返すのかが、まだ構築できていない部分。今後の課題だと思う」と指摘した。

 5月28日のミャンマー戦ではMF遠藤航とボランチでコンビを組んだが、この日のパートナーはMF橋本拳人。お互いの立ち位置について試合前から話し合っていたそうで、「航くんと組んでいるときは、僕が少しインサイドに入ることを意識しましたが、今回は僕が少し下がり気味で、バランスを見るような形を取った」と明かした。その橋本が2分にCKから先制点を決めると、41分には守田が前に出てプレッシャーをかけて相手のミスパスを誘い、それを橋本が前線に送ったパスからMF鎌田大地が2点目。2人で得点に絡み、「すごくバランス良くやれたんじゃないかと思う」と納得の表情を見せた。

 今回の活動は残り3試合となり、次は6月7日、すでに最終予選進出を決めたカタールW杯2次予選でタジキスタンと対戦する。「試合に対して考えるというよりも、日頃の練習から最終予選に向けて、ワールドカップに向けて(やっている)。日頃の生活や行動から、常にワールドカップを意識している」という守田は、同15日の2次予選、キルギス戦も含めて「タジキスタンとか、キルギスとか、その試合に向けてどうという感じではない。常にワールドカップに対しての気持ちを持って行動しています」と続け、一日一日の積み重ねで前に進んでいく意識を強調した。


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