現地時間11月17日のメキシコとの国際親善試合で、日本は0-2の敗戦。左サイドバックでフル出場した中山雄太は収穫と課題を得ると同時に、複数のポジションで森保一監督の期待に応える決意を新たにしている。

上写真=左サイドバックで先発フル出場した中山(写真◎Getty Images)

■2020年11月17日 国際親善試合(リモートマッチ/@オーストリア:スタディオン・グラーツ・リーベナウ)
日本 0-2 メキシコ
 得点:(メ)ラウル・ヒメネス、イルビング・ロサノ

「信頼を勝ち取っていきたい」

 日本は前半、多くのチャンスを作りながらも決めることができず、主導権を握られた63分と68分の連続失点で敗れた。中山はピッチ上で感じた後半のメキシコの変化を「まず、センターバックのビルドアップの位置が少し低くなった。選手も何人か交代しましたが、僕たちのプレッシャーに対して、ボールをつなげるような変化があった」とコメント。「僕たちも、それに対して前半のようにプレッシャーをかけることができれば」と反省点を挙げた。

 相手の変化に対するピッチ内での声掛けについては「どちらかというと局面でのすり合わせが多かった。サイドバックに入ったときにもっと行こう、とか、大まかなスイッチで合わせられれば、相手が変化しても前半のようにプレッシャーをかけることができたかなと思う」と語っている。失点の時間帯についても「耐えなければいけない時間帯だった。そこで耐え切れなかったので、もっと力をつけていかなければ」と悔しさをかみ締めた。

 この日と同じように左サイドバックでフル出場した10月のコートジボワール戦を踏まえ、「サイドバックとして、攻撃参加をもう少し増やせればと思っていた」と振り返る。ただ「タイミング的にあまりボールが来なかったり、どうしても(周囲が)右利きなので、右にボールが行きやすいと思った。もう少し左にも呼び込めるような信頼を勝ち取っていきたい」と、攻撃面でも課題を見いだした。

 所属のズヴォレ(オランダ)ではアンカーでプレーしており、日本代表でも10月のカメルーン戦ではボランチの一角でフル出場。森保一監督に「複数のポジションで、より高いレベルでやってほしいと言われている。僕自身の特徴でもあるので、求めていく」と語った中山は、「チームでアンカーをやっていても、ここではサイドバックという状況に、しっかりアジャストしていきたい」と言葉に力を込めた。2つのポジションをこなす東京五輪世代が今後、A代表でも存在感を増していくのか注目される。


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