上写真=メキシコ戦にトップ下で先発し、攻撃をリードしたMF鎌田(写真◎Getty Images)
■2020年11月17日 国際親善試合(リモートマッチ/@オーストリア:スタディオン・グラーツ・リーベナウ)
日本 0-2 メキシコ
得点:(メ)ラウル・ヒメネス、イルビング・ロサノ
後半から相手はマンマーク対応
2019年3月のデビューから8キャップ目、代表でのベストパフォーマンスだったと言えるだろう。
これまでは1トップを務めることも多かった鎌田だが、メキシコ戦では希望するトップ下で先発。相手の嫌がる位置でパスを受け、テンポよくボールを動かして攻撃をリードした。守備でも1トップの鈴木武蔵と連動してパスコースを限定し、「試合前にこうやろうと話していたことをみんなが表現できていた。まずは守備が良くて、それが攻撃につながっていたと思う」と前半を振り返った。
後半開始からメキシコは鎌田対策として中盤にエドソン・アルバレスを投入。それほど前半の鎌田は相手の脅威となっていた。
マンマーク気味の守備に手を焼いた後半について「チームが苦しくなったときにボールをキープして時間をつくるとか、もっとできたと思う」と反省しつつ、「自分がイメージしているものにまだまだ足りていないけど、そういうところに近づいてきている」と手応えも口にする。
所属するフランクフルト(ドイツ)ではトップ下のポジションを確保し、今季リーグ戦全試合に先発出場している。その自信を代表に持ち込んだように映るが「僕自身が変わったというよりも、周りの見る目が変わったのかなというイメージ」と本人は冷静。「1トップはやったことがなかったので難しかった。中盤のほうが可能性はあるのかなと思う」と話し、「自分のなりたいようになれると思っているので、またチームに戻って少しずつ良くしていきたい」。来年3月に再開されるW杯アジア2次予選までに、さらなるレベルアップを誓った。