オーストリアで合宿2日目を迎えた日本代表は10日、オンライン取材に実施し、FW鈴木武蔵は対応した。10月のオランダ遠征に引き続き、招集された鈴木はゴールという結果を残し、代表チームで存在感を示したいと話した。

上写真=意欲的に練習メニューに取り組む鈴木武蔵(写真◎JFA)

レギュラーを勝ち取りたい

 今年の夏に北海道コンサドーレ札幌からベルギーのベールスホットに移籍した鈴木は、ここまで8試合に出場して5得点をスコア。いきなり結果を出して周囲の評価を高めている。そのことが本人を、より意欲的にした。『海外組』として2度目の参加となる代表活動においても、以前とは異なるスタンスで臨めているという。

「他の選手に比べて(海外に)来て短いですけど、代表でも必ずレギュラーを勝ち取って、絶対的な選手になりたいという気持ちが国内にいるときよりもさらに高まった気がしています。今まではどこか代表に来ても『よそ者』という感覚でやっていた自分がいたかなと、今になって思います」

 よそ者ではなく、代表の一員であるとの自覚がより強くなった。だから、参加するだけではなく、代表でも定位置取りを目指す。しかも他の誰でもない、自分なりの方法で。

「僕は僕のやり方で地位を確立したいと思っています」

「ベルギーではフィジカル強い相手とやれているので、そこ(ポストプレー)は徐々にですけど前よりはできるようになってきた。でも僕の場合はそこに重きを全部を置かないでやっていきたい。僕は僕なりの色がある。ポストプレーをやらないという意味ではなくて、もちろん進化しなければいけないところですけど、そこにだけフォーカスしないようにしています。大迫(勇也)選手と比較されて僕のほうがポストが劣っているのは分かっていますが、僕には僕の特徴があると思っています」

 代表の前線で長くプレーしている大迫は今回、クラブ事情から招集されていない。鈴木にとっては、ある意味で自身をアピールするチャンスだろう。ただ、大迫の代わりになるのではなく、自身の持ち味をしっかり示したいと鈴木は言った。

「(10月の活動時は)自分の良さは出せたとは思いますけど、結果が欲しかったぶん、FWとしてそこは悔しかったという思いが強いです」

「前回は僕個人としてシュート数が少なかったと思っています。試合を通して1本でも多くシュートを打つのは意識しないといけない。自分をもっと出していきたい」

 13日のパナマ戦、17日のメキシコ戦で狙うはゴールだ。自らの得点で日本に勝利をもたらし、代表に鈴木武蔵ありを印象付けるつもりでいる。


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