上写真=コートジボワール戦に向けて調整を続けた鎌田(写真◎JFA)
カメルーン戦は「もっとうまくかかわれたら」
カメルーン戦ではMF南野拓実との交代で71分から出場。4-2-3-1の布陣でスタートした日本は、後半開始から3-4-2-1に布陣を変えており、南野と同じ2シャドーの一角に入った。
10月12日のオンライン取材で鎌田は「前半は苦しい戦いをしていましたが、後半は相手がバテてきたこともあって、僕が入ったときには少しスペースができていた。最後は日本代表が主導権を握って攻め続けることができたと思う」とコメント。MF伊東純也のパスに合わせて右サイドに流れ、センタリングからMF原口元気のシュートにつなげたシーンもあった。
ただ「うまくボールは回ったし、日本代表がやりたいことはできたと思うので、悪くはなかった」としつつ、「僕自身はシュートを打つ機会もなかったし、もう少しうまくかかわれたらよかった」と反省の弁も。限られた時間だったとはいえ、勝負を決めるフィニッシュに持ち込めなかった点を指摘した。
所属するフランクフルト(ドイツ)ではトップ下でプレーしており、「2シャドーになると役割がもう一つ前になるので、ゴールを狙いにいかなければダメだと思う」と語る。コートジボワール戦、さらに今後の日本代表の基本布陣がどうなるかは分からないが、「周りの選手との関係性は悪くないと思う。次の試合もあるし、時間が経てば経つほど良くなっていく感覚はある。1トップと2シャドーの3人でチャンスを作っていくことが大事になってくる」とシャドーでの働きをイメージした。
日本代表のFWは現在、岡崎慎司(ウエスカ=スペイン)が負傷で不参加、大迫勇也(ブレーメン=ドイツ)がカメルーン戦後にチーム事情で離脱したため、鈴木武蔵(ベールスホット=ベルギー)の1人のみ。森保体制で1トップを経験している鎌田は、コートジボワール戦でのFW起用も考えられる。
7日のオンライン取材では1トップでの出場について「ストライカーみたいに点を取れるタイプではないと思う。想像がつかない」と語っていたが、この日も同様に「2試合フォワードで出て、かなり難しかった印象だった。難しいと思う」と語った。ワールドカップ本大会などを見据えたとき、自身の能力では期待に応えられないとの見解を示し、「2トップなら話は別だと思いますが、1トップだと難しいのかなと思う」と自身の考えを明かした。
自分の能力を踏まえ、より高いレベルで活躍するために「6番(ボランチ)や8番(インサイドハーフ)でやりたいと、サガン鳥栖のときから、いろいろな人たちに言っていた」といい、FWやトップ下でプレーしていた東山高(京都)時代も、ボランチを希望していたと明かした。ポジションへの強いこだわりを感じさせた一方、「日本代表で1トップをやるのなら、ヨーロッパでやるよりは可能性があると思う。日本代表の1トップは、どちらかというと周りの選手を使う役割。もちろん監督が僕をそこでチョイスするなら、頑張って僕ができることにトライする」ときっぱり。コートジボワール戦での起用法と、パフォーマンスに注目が集まる。