上写真=大迫には限られた時間の中で確認すべきことがたくさんある(写真◎JFA)
結果を残すことで次につながる
ドイツのベルダー・ブレーメンに所属する大迫勇也に与えられるのは、カメルーン戦の1試合のみ。試合会場となるオランダのユトレヒトが、新型コロナウイルスの感染リスクが高いエリアだとしてブレーメンの保健当局から指定されており、クラブと日本サッカー協会の協議の結果、10月9日のカメルーン戦のあとにクラブに戻ることで合意したという。
だからこそ、日本のエースストライカーにはこの1試合で果たしたいことがたくさんある。練習だけでは得ることのできないものが、実戦にはあるからだ。
「練習では分からない部分はたくさんあって、試合の中でコミュニケーションを取っていければと思っています」
「前の選手なのでしっかりとゴールに絡む、ゴールを取ることが一番ですし、勝つためにすべてを出し切るのは全選手がしなければいけないこと。そこは集中して取り組みたいと思います」
しかも、1年ぶりの代表の活動だから、重要さの濃度は増すばかり。
「代表とクラブとは違いますし、頭の切り替えも含めていろいろな部分でいい準備ができています」
「代表の活動は1年開きましたけど、常にしっかりとイメージを持っていますし、準備は確実にできています。チームとしてはヨーロッパで2試合できるということで、コンディションのいい相手とできることは、僕たちにとっても大きいです。結果を残すことで次につながると思うので大事にしたいですし、集中して取り組みたいと思います」
対戦するカメルーンもコートジボワールも、ヨーロッパのクラブで活躍する選手が大半というメンバー構成。カメルーンの選手に新型コロナウイルスの陽性者が出たという心配なニュースもあるが、それぞれが移動距離も時差も少ない環境で戦えることのメリットをしっかりと生かしたい。
所属するベルダー・ブレーメンでは、今季はまだ完全にレギュラーとして定着できていない。でも、焦りはない。
「自分の中でいろいろと考えながらコンディションを上げてプレーすることに取り組んでいて、(その結果が)自然とこれからついてきますし、自分を信じて取り組むだけだと思っています。ゴールを取るといった目に見えることをやれば、コンディションも上がるし周りの評価も上がってきますから、そこは突き詰めていきます」
日本代表としての貴重な1試合が、大きなきっかけになるかもしれない。