上写真=夢フィールドのクラブハウス。木造のひさしが印象的だ(写真◎JFA)
写真提供◎JFA
天然のピッチと充実の施設
JFA夢フィールドは、日本サッカー協会が提唱する「選手育成・代表強化・指導者養成の三位一体+普及」の核となる新たな拠点だ。男女各カテゴリーの代表スタッフ、指導者や審判員のインストラクター、さらにメディカルやフィジカル、テクニカルの専門スタッフが日々活動を共にする中で、タイムラグが無い形で課題を共有し、それを解決していくトレーニングの場になることが期待されている。
今回、幕張海浜公園にある施設(クラブハウス)の内部が公開された。大きな庇(ひさし)から室内に続く木の連続性が特徴的で、入り口からエントンランスを抜け、ピッチへと続くような設計。エントランスホール内には高円宮憲仁親王像があり、大きな窓の向こうにピッチが広がる。
天然芝のピッチが2面、人工芝のピッチが2面、さらにフットサル用のアリーナがあり、クラブハウス内には選手が利用する複数のロッカールーム、バス、トレーニングルームのほか、カンファレンスルームやインタビュールーム、メディカルルームなどを備える。監督室に加えて日本サッカー協会の常勤者、技術委員長や女子委員長、ナショナルコーチングスタッフ、トレーナー、インストラクター用の部屋も用意され、まさに日本サッカーを成長・発展させていくため拠点と言える施設だろう。
現在はコロナ禍にあり、あくまで今後の話にはなるが、ナショナルチームのみならず、少年大会(人工芝のCピッチとDピッチで一度に4試合可能)の開催に利用するケースや一般への貸し出し、セミナーの開催やミーティングで活用できるスペースとしてカンファレンスルームの一般利用なども検討していくという。すぐそばには千葉ロッテのマリンスタジアムもあり、夢フィールドは地域に根差すスポーツ文化の中心になっていきそうだ。