パリ・オリンピックでグループCの日本女子代表は7月31日(現地時間)、グループステージ第3戦に臨んだ。前日、男子のU-23代表が勝利を収めたナントで行われた試合は、ナイジェリア女子代表に対して得点を重ねて、3-1で勝利。勝ち点6を手に入れて、2位でグループを突破した。

上写真=先制ゴールを決めた浜野まいか(左)がベンチメンバーと喜びを分かち合う。なでしこのチーム力(写真◎Getty Images)

■2024年7月31日 パリ五輪・GS第3節(@スタッド・ド・ラ・ボージョワール)
日本女子 3-1 ナイジェリア女子
得点:(日)浜野まいか、田中美南、北川ひかる
   (ナ)ジェニファー・エチェジー

北川の美しいFKで突き放す

 引き分け以上でグループ突破となるナイジェリアとの一戦は、キックオフから技術と戦術で上回る日本が優勢。前節から4人のメンバーを入れ替え、ナイジェリアのサイドからのスピードを警戒しながら5-4-1の立ち位置で整えつつ、組織的に守って攻めた。

 完璧な崩しから先制したのは22分だ。左で長谷川唯が相手DFラインの間をきれいに割るスルーパス、植木理子が飛び出すと、逆サイドから浜野まいかがゴール前に入ってきて、植木のパスを無人のゴールに確実に蹴り込んだ。

 続けて32分には、ついに田中美南にゴールが生まれた。右サイドで高橋はなからの縦パスを引き出してフリックして右サイドの守屋都弥へ展開、そのままゴール前に進入していく。その間に守屋のクロスを植木がヘディングシュート、バーに阻まれたが、そのこぼれ球を田中が左足で押し込んだ。前節のブラジル戦ではPKを止められるなど苦しんだ分、力強いガッツポーズも飛び出した。

 しかし、ナイジェリアに一瞬のスキを突かれた。42分、中央でジェニファー・エチェジーがクリスティ・ユチェイベとのワンツーから左足で放った強烈なシュートを浴びて、1点を許した。

 この1点でナイジェリアに勢いが出てきたところで、セットプレーで突き放すことができたのは大きい。田中が倒されて得た、ゴールに向かってやや右からのFK。初出場初先発の北川ひかるが左足で蹴ると、きれいなカーブを描いたボールがゴール右に飛び込んで、45+5分に3-1と再びリードを2点に広げた。

 後半はナイジェリアもゴールを狙って勢いを増してきたものの、シュートが雑で事なきを得た。日本は52分に一度はPKと判定が下されたチャンスを取り消される不運はあったものの、危なげなくマネジメントしながら時間を使って乗り切った。

 このまま3-1で終えて2連勝とした日本は、勝ち点6を手に入れてグループCを2位で突破。準々決勝ではグループB首位と8月3日にパリで激突する。

▼出場メンバー
・日本◎GK山下杏也加 DF守屋都弥(80分:千葉玲海菜)、高橋はな、熊谷紗希、石川璃音、北川ひかる(60分:宮澤ひなた) MF浜野まいか、林穂之香、長谷川唯(60分:長野風花)、植木理子(90+3分:谷川萌々子) FW田中美南(46分:清家貴子)


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