パリ・オリンピックで7月25日(現地時間)、日本女子代表はスペイン女子代表に1-2で逆転負けを喫した。しかし、グループ3位でも突破できるだけあって、キャプテンの熊谷紗希の切り替えは早い。続くブラジル戦に向けて必勝を誓うのだった。

上写真=熊谷紗希の冷静な守備はさすがで、何度もピンチを救った(写真◎Getty Images)

■2024年7月25日 パリ五輪・GS第1節(@スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール)
スペイン女子 2-1 日本女子
得点:(ス)アイタナ・ボンマティ、マリア・カルデンテイ
   (日)藤野あおば

「できることをすべてやるだけ」

 パリ・オリンピックの女子サッカー競技は、12カ国が3つの組に分かれてグループステージを戦っている。準々決勝には、各グループの上位2チームに加えて、3位の中から成績の良い2チームも勝ち抜ける。

 つまり、初戦を落としても十分に可能性が残されている。

 キャプテンの熊谷紗希は百戦錬磨だ。スペインに1-2で逆転負けを喫した直後でも、すぐに研ぎ澄ませた。

「何としても勝ち点1を取りたかったですけど、耐えきれずというか、結果として勝ち点を落としたのは残念。でも、中2日で次の試合が始まるので、落ち込んでいる暇はない」

 スペインはさすがだった。昨年の女子ワールドカップで優勝してからもさらにパワーアップしていた。日本は13分に藤野あおばの素晴らしいFKで先制したものの、じっくりと攻められて、90分を終わってみれば1-2で敗れた。

「相手のインサイドハーフに対して、前半はなかなか出ていくことができなかったので、自分たちの形を変えて出やすくしました」

 後半、浜野まいかを投入して宮澤ひなたを左サイドに回し、守備で構えるときには最終ラインに組み込んで5バックで整えた。しかし、それすらもスペインはやすやすと破ってきた。

 だが、これももう終わったことだ。もう一度スペインと戦うためには、グループステージを突破するしかない。

「もう悔やんでいる暇はないので、次に向けて何としてでも勝ち点を取りにいきます。そして、予選突破に向けて自分たちのできることをすべてやるだけ」

 続く相手は、こちらも難敵のブラジルだ。


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