上写真=予選リーグ/大和シルフィード98 vs. 仙台育英学園高
なでしこジャパンへの登竜門
サッカーマガジンカップ・全国レディース大会は1988年に第1回が開催された歴史ある大会。当時はまだ日本女子サッカーリーグ(現在のWEリーグ)もなかった時代で、日本における女子サッカーの普及や強化を語る上で語り落とせない大会であり、第1回大会のMVPは前なでしこジャパン監督の高倉麻子さんだった。
その後、日本女子サッカーリーグができたことでこの大会は、普及・強化とともに育成の色を濃くしていく。澤穂希さんや宮間あやさん、丸山桂里奈さんなど、2011年の女子ワールドカップで世界の頂点に立ったなでしこジャパンのメンバーも中高年代にこの大会で活躍し、現なでしこジャパンでは熊谷紗希、南萌華も同様だ。
中学時代の3年間、この大会に参加した経験を持つ宮間あやさんは「サッカーマガジンカップは、普段できない相手とたくさんの試合できたことで記憶に残っていますし、この大会のおかげで今も繋がっている縁があります」と思い出を語っている。
今大会に参加した選手の中にもきっと、将来のなでしこジャパンや年代別日本代表がいるはずだ。そうでなかったとしても、この大会でさまざまなチームと対戦した3日間の経験は、生涯忘れられない思い出になることだろう。
予選リーグ終了。2日目の順位決定ステージへ
第36回大会は全国から29チームが参加。初日の5月3日は、快晴の空の下、各チームは予選リーグ2試合を戦った。予選リーグの成績順に、上位16チームが決勝トーナメントへ、そのほかのチームは成績に応じて中位トーナメント、下位リーグへの進出が決定した。
この日、リーグ戦2戦ともに勝利し、見事に決勝トーナメント進出を決めたFC PAFのチーム関係者は「チームとしては6、7年ぶりに大会に参加しました。やるからには優勝目指して頑張ります」と、明日からの順位決定ステージへの意気込みを語る。
残念ながら予選リーグ2連敗で、下位リーグへの進出が決まった横浜ウインズのチーム関係者は「うちは中学生年代のチーム。負けてはしまいましたが、高校生のお姉さんたちとも試合ができて非常に実のある試合ばかりでした。明日以降も、一人ひとりが一生懸命戦うことで、それぞれの課題を持ち帰るきっかけになればいいと思います」と前を向く。
勝ち上がったチーム、負けてしまったチーム、それぞれ目指す場所は異なるが、両チーム関係者は「サッカーマガジンカップは普段戦えない全国のチームと戦えるのが一番の魅力。明日以降も新鮮な気持ちで試合に臨みたいです」と口を揃えた。
大会1日目を終えた予選リーグの結果と2日目の順位決定ステージは以下のとおり。
【今大会参加全チーム】
富山レディースサッカークラブブルー
SOLTILO SEIRYO PEL
秋田LFC
松商学園高校
富山レディースサッカークラブ ホワイト
河内SCジュベニール
横浜ウインズ
FC PAF
ふたば未来学園高校B
A.C. ROSSO ZAMA FIORE A
AC館林フェリス
ふたば未来学園高校B
星稜高校
松本国際高校
常盤木学園高校T
ノースアジア大学明桜高校
フィリアフットボールクラブ
JUVEN FC FLOR
大和シルフィード98
戸塚FCガールズU15
仙台育英学園高校
福井GO WEST LFC
秋田LFC ラフィーユ
A.C. ROSSO ZAMA FIORE B
F.C. ENFINI ROSA
F-Monte.U-15/FCスペラールtoda U15
常盤木学園高校G
足利・両毛ローザFC
戸塚FCガールズU15 2nd