10月6日にナイジェリア女子代表と、9日にニュージーランド女子代表と国内で戦うなでしこジャパン。池田太監督がこの2試合で求めるのは、もちろんさらなるチーム力アップだ。例えば、攻撃におけるクロス。

上写真=池田太監督が「個々の成長」「チームのバリエーション」を求める2試合に(写真◎スクリーンショット)

「いいところを見てみたい」

 2022年7月 E-1選手権優勝
 2022年8月 U-20女子ワールドカップ準優勝

 二つの成果が融合する。2023年7月に開幕する女子ワールドカップで「もう一度、世界一を」を合言葉に臨むなでしこジャパンが、10月の2試合でさらにスケールアップを図る。

 E-1選手権に参加していなかった熊谷紗希、南萌華ら一部の国外クラブ所属選手や、U-20ワールドカップで銀メダルを獲得した藤野あおば、小山史乃観、浜野まいかも合流するなど、池田太監督がいま見ておきたい選手がそろった。そして迎える、ナイジェリアとニュージーランド。

「来年のワールドカップに向けて底上げして、チームを作りを進める試合です。選手個々の成長と、チームのバリエーションや積み上げを増やしていければと思っています」

 初日の練習は18人のみで、選手によって合流時期が異なるため、コンディションのばらつきもある。それでもこの2試合で「選手同士の組み合わせもそうですし、ボールの動かし方やプレスのかけ方など、いろいろ積み上げられることをやっていきます。トレーニングでの選手たちの反応を見ながらどういう形にしていくか」と、選手起用にも工夫を凝らす。

「新しく招集した選手のいいところを見てみたいですし、試合の流れも見ていろいろな組み合わせをテストできればとイメージしています」

 そんな池田監督の思いを受けて、選手には大切なアピールの場になりそうだ。

 多くのチェックポイントがある中で、池田監督が明かすのが攻撃について。

「我々の一つの武器でもある、関わり方、つまりコンビネーションもそうですし、幅を使ったクロスからの攻撃にもトライしたいと思います」

 得意とする近距離コンビネーションを成熟させるのはもちろんだが、世界と比して高さで不利な日本が、クロスからのゴールをどんなふうにして生み出すのか。注目だ。

なでしこジャパン10月シリーズメンバー

▼GK
1 山下杏也加(INAC神戸レオネッサ)
21 平尾知佳(アルビレックス新潟レディース)
18 田中桃子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

▼DF
4 熊谷紗希(バイエルン・ミュンヘン=ドイツ)
5 三宅史織(INAC神戸レオネッサ)
12 乗松瑠華(大宮アルディージャVENTUS)
2 清水梨紗(ウエストハム・ユナイテッド=イングランド)
22 清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)
6 宮川麻都(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
3 南 萌華(ASローマ=イタリア)
19 宝田沙織(リンシェーピングFC=スウェーデン)
17 高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)

▼MF
8 猶本 光(三菱重工浦和レッズレディース)
15 杉田妃和(ポートランド・ソーンズFC=アメリカ)
16 林穂之香(ウエストハム・ユナイテッド=イングランド)
10 長野風花(ノースカロライナ・カレッジ=アメリカ)
20 北村菜々美(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
7 宮澤ひなた(マイナビ仙台レディース)
13 遠藤 純(エンジェル・シティFC=アメリカ)
23 藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) ※
25 小山史乃観(セレッソ大阪堺レディース) ※

▼FW
14 井上綾香(大宮アルディージャVENTUS)
11 田中美南(INAC神戸レオネッサ)
9 植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
24 浜野まいか(INAC神戸レオネッサ)

※はなでしこジャパン初招集

【スタッフ】
団長:佐々木則夫
監督:池田 太
コーチ:宮本ともみ
GKコーチ:西入俊浩
フィジカルコーチ:大塚慶輔
テクニカルスタッフ:越智滋之

テストマッチ日程

10月6日 16時25分 日本女子代表vsナイジェリア女子代表(ノエビアスタジアム神戸)
10月9日 14時55分 日本女子代表vsニュージーランド女子代表(長野Uスタジアム)

今後の予定

11月11日 イングランド女子代表vs日本女子代表(Pinatar Arena/スペイン・ムルシア) ※キックオフ時間は調整中
2023年7月20〜8月20日 女子ワールドカップ(ニュージーランドとオーストラリアの共催)


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